TNG The Next Generation

2024年7月7日 聖霊降臨後第7主日

福音書 マコ6:1〜13
第一の日課 エゼ2:1〜5
第二の日課 2コリ12:2〜10

今週の聖句

「十二人は出かけて行って、悔い改めさせるために宣教した」
マルコによる福音書6章12節

ねらい

「教会学校や幼稚園、保育園、こども園はみんなの居場所」が伝わっていくことを目指す。

説教作成のヒント

1 ナザレ村とは、イエス・キリストの出身地であり、育った村。クリスマス物語のベツレヘムは、誕生した場所。

2 これ以前の聖書箇所では、イエス・キリストは「病癒し人(医師)」として働いた。マルコ5:1、21~

3 ナザレの人々はイエスの語ること(例:マルコ1:15~ 神様が一緒にいるよ)を聞いても、受け入れない。

4 イエス・キリストは、聞き入れない人々の姿に「驚いて」も、働きを続けられる。

豆知識

1 イエス・キリストの初期の活動は「病癒し(医師)」という記載がある。知見に基づいた医術行為ではなく、患者の心を支える働きが大きかった。「神様が一緒にいて、力づけてくださるよ」という指針を伝えた。

2 なぜそのようなイエス・キリストの「病癒し(医師)」の働きが受け入れられたか。当時は、病は(病の種類にもよるが)神様の罰という形で考えられていた。旧約聖書レビ記13章、レビ26:16~を参照のこと。

3 「神様の罰」としての病が認知されていた世間で、「神様の支え」が人々の心に受け入れられていった。

説教

1 「受け入れられない」「外される」「仲間に入れてもらえない」そういう経験は、私たちの心を傷つけると思います。今日の聖書でイエスさまは、自分のふるさとに帰りました。これまでイエスさまは、実家以外の町や村で、お医者さんとして働いていました。注射をするとか、薬を塗るとかではありませんでした。ご病気の方々に、「神さまが一緒にいるから、大丈夫」と伝えていました。聞いた人たちは安心して、病気が治るのでした。

2 ふるさとに帰ったとき、イエスさまは神様の話をされました。内容は書いていませんが、前の箇所を参考にすると「神さまはみんなのすぐそばにいるよ」という話と思います。けれど、ふるさとナザレの人たちはイエスさまの語ることに驚きました。子どもの頃から知っているイエスさまが、神さまのことを「不思議に」言うことが面白、おかしかったのです。お話しているイエスさまのことが「不思議」なので、からかい始めたのです。

3 今、皆さんにとって、神さまはお優しくて助けて下さる方と思います。でもイエスさまの時代は、神さまはかなり怖い方として語られていました。イエスさま以外の、他の聖書の先生(律法学者)たちは「怖い神さま」を語っているのに、イエスさまは「すぐそばで、優しくして下さる」神さまを語ったことが変に映ったのかもしれません。それが、ふるさとナザレの人々にとって「不思議」なことだったのです。

4 イエスさまは、小さいときは一緒だったナザレの人たちから、「受け入れられない」「外される」「仲間に入れてもらえない」ことになりました。でもイエスさまは、そういうことがあっても、他の村や町で、つらくてしんどい思いをしている人たちと、一緒に食事をしたり、仲間になっていきました。そういうイエスさまのお気持ちを大事にするのが、この教会(幼稚園、保育園、こども園)です。イエスさまや先生は、みんなの味方です。

(執筆: 水原一郎牧師)

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

やってみよう

はなしてみよう

1 つらい経験を話せる場所はありますか? 知り合いがそういう状況にあったら、何ができるでしょうか?

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