私たちのことばや行いはどんなに微力でも、神様の計り知れない力によってかならず実を結ぶ。
イエス様は神の国について、種に関する2つのたとえを話されました。キーワードは成長するということです。1つめは神の国は蒔かれた種のように確実に成長すること。大切な点は蒔いた人に力があるのではなく、蒔かれた種にそれ自体に成長する力があるということです。神の国はそれ自体に力があり成長していきます。2つ目はからし種のたとえです。蒔かれる前の小ささと、成長した時は鳥が巣を作るほどに成長する。イエス様の活動は小さなものに見えますが、それは神の国の働きです。神様の力は計り知れません。私たちが行う神様の業も小さいようでも必ず豊かな実を結びます。そこには神様の力がやどっているのですから。
イエスの語られた「からし種シナピ」は、育って木になるというところからキタチタバコの木ではないかとされています。しかし南アメリカ原産で聖書の時代にはイスラエルになかった植物であることがわかっています。「キダチタバコ」は別名「からし種」としても知られるタバコ属の一種で、黄色い筒状の花をつけ、その種は極めて小さく成長すると2~3mの木になるところから、聖書の「からし種」とされたのです。