イエス・キリストが立派な人々のところにではなく、霊的に貧しい場所から宣教を始めたことを覚え、弱く、罪がある私たちのところにイエス様が来てくださる喜びを伝えたいと思います。
中心聖句である17節の「悔い改め」と「神の国は近づいた」という言葉の意味をどうしたら分かりやすく伝えることができるかを工夫したいと思います。悔い改め」とは罪を悔いることであるが、「向きを変える」という意味でもあります。神様に背中を向けて歩いていた人が向きを変えて神様に向かう様子を説教者の動作によって示してもよいと思います。また「神の国は近づいた」とは、人となられた神の子によって、神の国がすべての人に近づいた事であることも伝えたいと思います。私たちはその恵みの中で悔い改めることができるのですから。
・《イエスは・・・・退かれた》という言葉は「帰った」という意味です(マタイ2:12)。イエスはヘロデの迫害を恐れて避難したのではなく、ヨハネという光を失って悲しんでいるガリラヤの人々のために、ヘロデの支配下にあるガリラヤ地方に戻ったのです。
・ガリラヤは昔アッシリアの支配によって混血し、異教の影響を受けました。それでユダヤの人から「異邦人のガリラヤ」と呼ばれて軽蔑されていたのです。ガリラヤの人々が霊的な闇の中にいたことは、悪霊追放の働きがガリラヤ伝道の期間に集中していることからも分かります。