・王位継承の物語と王不在の物語が合わさって一つの物語を作っているが、いずれにしても再臨のイエスを待つ間の私たちの生き方が示される。
・たとえの中で登場する人物が誰を指しているか考える。
・あずかった「ムナ」は何をたとえているか考える。
・原文ではムナを増やした僕たちは「私が増やした」とは言わず、「あなたのムナが10ムナもうけました」「あなたの1ムナが5ムナ稼ぎました」と、主語は「ムナ」である。
・一般的には王が即位するために自分の領土以外(遠方)に行くことはないが、ローマ帝国支配下の属国の王は、即する前にローマに行き皇帝に認証をしてもらう必要があった。
・ムナは古代ギリシアの貨幣単位でローマ貨幣に換算すると100デナリ相当する金貨。
・当時の歴史家ヨセフスの「古代史」には、ヘロデ大王の死後、ユダヤ人たちは王位を認証してもらうとローマに出かけて行った二人の息子とは別に、自らの自治権を求めて自分達の使節を直接ローマに送った記録がある。