TNG The Next Generation

2025年2月9日 顕現後第5主日

福音書 ルカ5:1〜11
第一の日課 イザ6:1〜8,(9〜13)
第二の日課 1コリ15:1〜11

今週の聖句

「恐れることはない。今から後、あなたは人間をとる漁師になる。」
ルカによる福音書5章10節

ねらい

・イエスさまによって、呼びかけられて、それに応えて、イエスさまについて行きお弟子さんとなった漁師さんのお話。イエスさまはりっぱな偉いことをした人だからという理由で選んだのではなく、たとえ欠点があったとしてもその人をとても愛し信頼して招いた。イエスさまは一人一人を一番よく知っていらっしゃる。

説教作成のヒント

・イエスさまは、宣教(神様の心を伝えること)のために、自分一人だけでなく、一緒に働くお弟子さんを必要とされた。

・実際の弟子のシモン・ペテロは一番弟子となったが、性格はおっちょこちょいで失敗も何度もした。イエスさまはそれをよく知っていて、ペテロを励まし、行く道を教えた。

豆知識

・「召命感」という言葉

 現代、教会の牧師になりたい人は、まず神学校の試験を受けます。そのとき、大切になるのが、「召命感」です。それは、神様からの呼びかけによって「牧師になりたいと思った。」という思いです。直接神様からの声は聞こえなくても、イエスさまが呼んでくださっていると、信仰生活の中で感じた体験です。

説教

現在、教会で牧師の仕事をしている人は、今日のお話の「漁師さん」のように、イエスさまからの呼びかけに応えて、「イエスさまのことを伝え、みんなのために教会のお仕事をしよう。」と決心して牧師になった先生たちです。

ある一人の女の牧師さんは、牧師になる前は別の仕事をしていました。子どもがとても好きで保育園の先生(保育士)だったのです。その人が20歳の時です。その人のお父さんが重い病気になりました。病院で治療を受けましたが、なかなかよくなりません。保育園の先生をしていた娘は、保育園の仕事が終わると、病院に通ってお父さんの看病をしていました。苦しそうなお父さんを見るとつらくて、涙を流してお祈りしました。そして、その娘が通っていた教会の牧師さんが、お見舞いにきてくださいました。病気のお父さんは、初めて牧師さんと会いましたが、とても優しそうな牧師さんで、短くお話をして、二人は握手をしました。牧師さんが帰ると、お父さんは娘に「とてもうれしかった。牧師さんは神様を信じていらっしゃるんだな」と言いました。そして、それから間もなく、お父さんは病気で亡くなりました。52歳でした。

娘は思いました。お父さんはたった一度の牧師さんとの出会いだったけれど、握手して、牧師さんから「イエスさま」のことを知って喜んでいた。よかった。そして、それから3年ほどたって、娘は、大好きな「保育士」の仕事だけど、辞めて、イエスさまを伝える「牧師」になろうと決心しました。「保育士になりたい人はたくさんいる。だけど、イエスさまが「私を伝えておくれ。そして、病気でくるしんでいる人にイエスさまは、あなたを愛してどんなときも見守っていると知らせておくれ。」というイエスさまの声が聞こえてきたからです。

(執筆: 内藤文子牧師)

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

旧版(1987年版)67番「ペテロは」、改訂版53番「ペテロは」。

やってみよう

☆みんなで魚釣りをしよう!

<材料>色画用紙、クレヨン、はさみ、わりばし、たこ糸または毛糸、磁石、クリップ


①色画用紙を魚の形に切って、クレヨンで顔を書こう。その時、裏にはイエスさまのお弟子さんたちの名前を書こう。

②魚の先端にクリップをつける。わりばしにたこ糸を巻きつけたらし、その先に磁石をつける。

③魚たちを床に置いて、わりばしで作った竿を使い、魚を釣り上げよう。お弟子さんの名前も覚えられるかな?

弟子たちの名前を2枚ずつ作って、神経衰弱のようにしても楽しいよ!


はなしてみよう

・あなたの教会の牧師さんは、なぜ牧師になったか知っていますか?

・(牧師でなくとも、)自分がなりたいものを考えるとき、イエスさまがそのことをどう思っているか考えたことがありますか?

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