TNG The Next Generation

2025年2月2日 顕現後第4主日

福音書 ルカ4:21〜30
第一の日課 エレ1:4〜10
第二の日課 1コリ13:1〜13

今週の聖句

「預言者は、自分の故郷では歓迎されないものだ。」
ルカによる福音書4章24節

ねらい

・イエスさまは、真実の言葉で人々への救いを話したのですが、故郷の人々は「なんだ、あの知っているヨセフの子か。」と、真剣に聞かなかった。

先入観で考えたり思ったりしてはいけない。素直な心で考えることが大事。

説教作成のヒント

・私たちも身近な人のことは、なんでもわかっていると頑固になり勘違いしてしまいます。

・自分の見たことや経験したことだけで、判断してしまいがちです。イエスさまの救いの言葉は新しく、人間の傲慢な考えに問いかけてきます。

豆知識

・25節からの「エリヤ」のこと

 列王記上17章8~16節にあります。サレプタのやもめは、大飢饉の中で自分と息子のために残していた最後の食物までも惜しみない心でエリヤに与え、エリヤを救った。このように、近い同国人からは理解されずとも、遠い国の異邦人(外国人)の方が素直に理解して受け入れてくれたという例。

説教

まだ、キリスト教が日本にあまり知られていない時のお話です。聖書を読んでイエスさまを知った人が、決心して洗礼を受けました。これからの人生を、イエスさまを信じて、教会に通って生きることを決めたからです。

けれど、「キリスト教」を知らない人、初めて聞く人は、びっくりしました。そして、「そんな外国の宗教」とか、「日本には仏教があるから、キリスト教なんていらない」とか、「小さいころから知っているあなたが、新しい教えを知るなんて生意気だ」などと言って、ばかにしたり、いじめてきたりしたことがありました。それがひどい時代には、「キリスト教を信じてはいけない。信じる人は拷問を受け死刑にする」という恐ろしい命令がありました。(江戸時代は長い期間そんな弾圧がありました。)

今の日本には、国の法律(ルール)も、「信教の自由」というのがあって、自分の信じたい宗教があれば、どれを信じてもよいことが保証されています。日本にはたくさんの宗教があります。ただ、社会に悪い行いをして苦しませる宗教は、法律でも、禁止されています。(たとえば、オウム真理教は犯罪を犯しました。)

さて、今日の聖書ですが、実はイエスさまご本人が、故郷のナザレで受け入れられず、町の外に追い出され、命の危険にさらされました。故郷の人々にとって「よく知っている大工ヨセフの息子が、評判になるようなことができるのか?」と疑いの思いで見られたからです。イエスさまは「預言者は、自分の故郷では歓迎されないものだ。」と人間にありがちな頑固さと先入観のある姿を批判されました。

そして、真実をお話続けてくださいました。それは神と人への愛に満ちていました。

(執筆: 内藤文子牧師)

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

旧版(1987年版)95番「イエスさはわたしの」、改訂版115番「このはなのように」。

やってみよう

☆伝言ゲーム

①聖書のみことばをいくつか選んで紙に書き、折りたたんでおく。

(※よく耳にするみことばではない箇所や、覚えにくい箇所など、みことば選びも工夫してください)

②最初の人はみことばの紙を1枚選びとり、それを覚える。紙はリーダーに返す。

③覚えたら次の人の耳元へ小さな声で伝える。順にひとりづつ聞いたことばを覚えて、次の人へ伝えていく。

④最後の人はみんなに伝わったみことばをそのまま発表する。

まちがいなく伝わったかな?チームに分かれても面白いよ!


はなしてみよう

・あなたは、キリスト教を信じることをだれかから反対されていますか?

・あなたに「イエスさまを信じたい気持ち」があるなら、それはだれかから強制されてそんな気持ちになったのでしょうか?それともあなたの心から出てきた気持ちでしょうか?

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