TNG The Next Generation

2024年7月21日 聖霊降臨後第9主日

福音書 マコ6:30〜34,53〜56
第一の日課 エレ23:1〜6
第二の日課 エフェ2:11〜22

今週の聖句

「飼い主のいない羊のような有様を深く憐れみ、いろいろと教え始められた」
マルコによる福音書6章34節

ねらい

神の哀れみに預かって生きる

一生懸命に生きている子どもたちへ、教会(それぞれの施設)が休む場所となっていることを伝える。

説教作成のヒント

1 「使徒たちがイエスのところに集まってきた(30)」ことの背景は、6章6節「12人の派遣」にある。イエス・キリストによって各所に出かけるように命じられた弟子たちは、その働きを終えて帰ってきた。

2 「教えや行い」を報告した後、イエスは弟子たちに「人里離れた所で休みなさい」と伝える。働きの内容に応じてではなく、働いたこと、帰ってきたこと、そして今ここにいるということが休みの対象となる。

3 そもそも弟子たちに命じられた働きは「病をいやす」ことだった。その働きは弟子たちにとって、緊張や疲労を伴うものであったかと思う。それぞれの思いをイエスは聞き、そして休みなさいと伝えている。

4 「飼い主のいない羊」は、どのような意味なのか。子どもたちに聞いて、考えさせても良い。

豆知識

1 34節の「深く憐れみ」とは、日本語では「断腸の思い」となる。

2 沖縄の言葉では「ちむりぐさ」となる。「誰かの痛みを思い、自分自身の心もまた痛む」という意味。

説教

1 イエスさまのお弟子さんたちが、帰ってきたところから話は始まります。出かけていたお弟子さんたちは、いろいろなご病気の人たちを治す仕事をしていました。上手にできたことも、失敗したこともあったかと思います。イエスさまは、その一つ一つを聞いて、お弟子さんたちがどれだけ頑張ったかということが分かりました。

2 「誰もいないところで、休みなさい」とイエスさまはお弟子さんたちに言われます。ところが、お弟子さんたちが休もうと出かけると、その様子が分かってしまいました。イエスさまやお弟子さんたちに話を聞いてほしい、体を治して欲しいと思う人たちが、そのあとを追いかけました。これではお弟子さんたちは休めません。

3 イエスさまが、自分たちを追いかけてきた人々を見ると、「飼い主のいない羊」のようでした。これはどういう意味でしょう。「自分たちを守り、助けてくれる人がいない」心細い様子を意味していると言えます。イエスさまは「いろいろと教えた」とあります。「神さまは、いつでも一緒にいるから大丈夫」という意味です。

4 その時のイエスさまのご様子は「深く憐れまれた」とあります。心細く、傷ついている人たちを見て、イエスさまの心も痛んだのです。誰もが、とても忙しくしていると思います。心や体が傷ついているということもあると思います。そのような私たちを見て、イエスさまがお気持ちを重ね「大丈夫」と言われることを覚えましょう。

(執筆: 水原一郎牧師)

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

やってみよう

はなしてみよう

1 忙しかったり、疲れた時に、何をすれば休まるな、って思いますか。

2 自分が何を忙しいと思うのか、3つ挙げて話してみましょう。他の人の忙しさも聞いてみましょう。

印刷用レイアウト

次の日課へ ホーム 前の日課へ