TNG The Next Generation

2022年8月28日 聖霊降臨後第12主日

福音書 ルカ14:1,7~14
第一の日課 箴25:6~7a
第二の日課 ヘブ13:1~8,15~16

今週の聖句

「だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。」
ルカによる福音書14章11節

ねらい

 私たちの価値を高めるのは、私たちの行いではなく神であることを知る。

説教作成のヒント

 末席に座るとは、自分には誉められるような功績がないことを示している。そして、末席についた者が上席に移動するのは、自分で思い立ったからではなく、宴会の主催者がその人を上席に招くからである。私たちが高められるのは、私たちが何をしたかではなく、ただ神がそれを望み、それをなすのである。

豆知識

 「身分が高い人」とは、聖書の言葉では身分の上下を指すのではなく、何か功績を残して尊敬されている人や名誉がある人のことを指すようである。

説教

 神さまは、どんな人のことを喜んでくださるのでしょうか。

 お友達におもちゃを貸してあげられたり、挨拶をしっかりできたり、誰とでも仲良くできる人のことでしょうか。お友達におもちゃを貸してあげられたらいいかもしれませんね。大きな声でしっかりと挨拶できたらいいかもしれませんね。どんな人とも喧嘩をしないで仲良くいられればいいかもしれませんね。

でも、大事なことは、神さまはそんな人たちのことだけを喜んでいるわけではないということです。

 私たちが気に入ったおもちゃでずっと遊んでいたい気持ちを持っていて、誰にもそのおもちゃを貸してあげたくなくても、神さまは私たちを嫌いになることはありません。私たちが小さな声でしか挨拶できなくても、神さまは私たちを嫌になることはありません。そして、私たちが誰かと喧嘩をしてしまったりしても、神さまは私たちを大嫌いになることはないのです。

 神さまは、私たちがうまくできなくても、私たちを喜んでくださいます。なぜなら、神さまにとっては私たちが生きているということがとても嬉しいことだからです。ですから、神さまは、できることがあったりできないことがあったりする私たちの全部を、喜んでいてくださるのです。

(執筆:関満能牧師)

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

旧版(1987年版)35番「しゅわれをあいす」、改訂版124番「あいのしゅイェスは」。

やってみよう

*自分の出来ないこと、出来るようになりたいことを考えて、神様がいつも励まして下さることを知る。


用意するもの…A4の用紙、色紙を半分に切ったもの(「神様はそんなあなたが大好きです。あなたをとっても愛しているから!」と書いておく。)筆記用具、のり


1 A4の用紙に、自分にとってなかなかできないこと、だめだなあと思うこと、もっとこんな風になりたいのに、なかなか出来ないなあと思うことを書いてみる。(その時、大人の人が例を挙げてみるときっかけになるかも…)

2 差し支えなければ、発表したい人はみんなの前で言う。したくない人は無理強いしない。

3 では、これを貼ってみようと言って、言葉を書いた色紙を自分の用紙に貼ってもらう。

4 その言葉を見てどう思ったか、聞いてみる。

5 最後に、「だから大丈夫」と書いてみよう。


イエス様はそのことをいつも伝えてくださっていることを伝える。私たちは、ありのままで神様は愛してくださっている大切な存在であることを伝えたい。

はなしてみよう

・人と比べて「良い・悪い」を決めることを神さまはどう思うでしょうか。

・できない人、がんばれない人とどんな気持ちで関わりたいと思いますか。

印刷用レイアウト

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