TNG The Next Generation

2022年1月2日 降誕後第2主日

福音書 ヨハ1:(1~9),10~18
第一の日課 エレ31:7~14
第二の日課 エフェ1:3~14

今週の聖句

「言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。」
ヨハネによる福音書1章14節

ねらい

「言(ことば)」は、イエスを表しています。「言」であるイエスは、肉となった。これは、私たちと同じ人間になられたということです。その誕生は、神の子であることを固守せず、肉の子、すなわち、私たちと同じ人間である肉として、人間の痛みも苦しみも悲しみも、そして喜びをも全て持った人間としての誕生です。

説教作成のヒント

・ヨハネ福音書の冒頭に、「初めに言があった。言は神と共にあった。」とあります。この「言」の表現ですが、この著者は、地上に来られる前から、イエスは神としての存在であり、また栄光の人として存在したということでしょう。

・このイエスの誕生は、言葉という約束、つまり、旧約聖書の預言者たちが救い主の到来を予言し、ついにイエスの誕生を迎え、その意味では、「言」は約束であり、約束は不履行にもし、履行をもなしますが、神の約束の「言」は、約束の確かな履行であり、口約束に終わらず実行に移し、この地上に誕生されたのです。

・「言は肉となって、わたしたちの間に宿られた」の一連の「言」の本質は、信仰の目によってのみ見えるということを強く現しています。「イエスは神の子メシアである」と信じる信仰です。

豆知識

・ヨハネ福音書は、紀元1世紀末前後に成立したものと言われています。この著者は、マタイ、マルコ、ルカ福音書を知らないまま、この書を執筆したものと思われます。他の福音書と共通する伝承箇所はありますが、特に、イエスの十字架による死に至る受難を中心として、一貫して信仰の目でイエスの人格とその業を見つめています。

・「言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。」という意味は、別名「受肉(インカネーション)」と呼ばれるものです。

説教

「クリスマスのページェントで、教会学校の上級生たちは、三人の博士や牧羊者の群やマリアなどそれぞれ人目につく役をふりあてられたが、一人の少女は 誰も見ていない舞台の背後にかくれて 星を動かす役がありました。『お母さん、私は今夜星を動かすの。見ていて頂戴ね……』
 その夜、堂に満ちた会衆は ベツレヘムの星を動かしたものが誰であるのか気づかなかったけれど、彼女の母だけは知っていた。そこに少女のよろこびがあった」。(作・松田明三郎(あけみろう)「星を動かす少女」)

みなさんは、発表会や運動会で、いつも一番になりたい。主役になりたいと思いませんか?そう思う人は、たくさんいるでしょう、このお話の少女は、主役ではありませんでした。

クリスマスのページェントで、お友だちは、マリア、ヨセフ、羊飼い、天使と一言二言のセリフがありますが、この星を動かす少女には、セリフは一言もなく、舞台の裏で顔も見せず、ただ星を動かすだけの役です。劇を見ている人は、誰もこの星を動かす少女に注目していません。誰も星を動かす少女に興味を持っていなかったでしょう。でも、自分に与えられた役を一心に演じる星を動かす少女と、カーテンの影に隠れて、じっと見つめている少女の母の姿があります。誰からも見向きも、注目もされず、忘れ去られ、理解されないような存在の少女を、ただ一人、彼女のお母さんがじっと少女を見ていました。

みなさんはどうでしょう?寂しい時、悲しい時、辛い時、意地悪された時、嬉しい時、どんなときでも、この少女のお母さんのような人がそばにいてくれたら、どんなに安心で嬉しいことでしょう。

今日の聖書のことば、「言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。」(ヨハネ1:14)というのは、私たちのそばにいてくださるお方として、お生まれになられた、それも、私たちが辛い時も、悲しい時も、寂しいときも、イエスさまは自分のこととして受け入れるために、私たち一人ひとりのためにお生まれになったということです。イエスさまは私たちの姿をして、いつも共にいてくださるためにお生まれになりました。そして、誰も気づかない星を動かす少女を見つめ続けていたお母さんの姿にも似て、どんな時にもそばにいて、守ってくださっているのです。その神さまに感謝して、これからも過ごしてまいりましょう。

(執筆:渡邉 純幸牧師)

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

やってみよう

はなしてみよう

・イエスさまが、お生まれになられたことを、「言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。」と、ヨハネ福音書は語っています。つまり、イエスさまは、神の子であるにもかかわらず、人の子になられたということです。それは、なぜ、どうしてなのでしょうか?

(上記の「ねらい」の項目を参考にして、いっしょに考えてみましょう。)

・イエスさまって、どんな人だったのでしょうか?

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