TNG The Next Generation

2020年12月27日 降誕節第1主日

福音書 ルカ2:22~40
第一の日課 イザ61:10~62:3
第二の日課 ガラ4:4~7

今週の聖句

「わたしはこの目であなたの救いを見たからです」
ルカによる福音書2章30節

ねらい

 神さまを信じて生きることによって、辛いことや大変なことがあったとしても希望をもって生きることが出来ることをわかちあう。

説教作成のヒント

 途中であきらめてしまう人とそうでない人がいる。あきらめずに救い主を待ち続けたシメオンとアンナの信仰から、わたしたちが信仰を持ち続けることの意味と大切さを学ぶことが出来る。

豆知識

 ルーテル教会の礼拝の聖餐式後に歌われる歌は、2:29-32節のシメオンの賛歌である。聖餐を通してキリストと出会い、再び世に派遣されていく感謝と賛美が歌われている。

 シメオンが高齢者であるという具体的記述があるわけではないが「主が遣わすメシアに会うまでは決して死なない」という“お告げ”や「この僕を去らせてくださいます」といった点から、伝統的に高齢者と考えられてきた。

説教

運動会のかけっこで、途中でこけてしまったことがありますか? そんな時まわりで応援してくれる家族や友だちがいれば、あきらめずに最後まで走ることが出来ます。だれも応援してくれなければ、途中で走るのを止めてしまうかもしれません。

その頃、ユダヤの国の人たちが待っていたのは、自分たちを苦しい生活から救い出してくれる救い主の誕生でした。「そんな人は来ないよ」、という人もいました。「来たって、僕とは関係ないね」、という人もいました。あんまり長い間待ち続けてきたので、あきらめてしまう人たちも多かったのです。

でも、神さまが送って下さると約束して下さった救い主の誕生を、信じ続ける人たちもいたのです。シメオンという信仰深いおじいさんと、アンナという神さまの言葉を預かる預言者のおばあさんは、神さまの約束を信じ続けた人たちでした。シメオンも、アンナも、ある日神殿でまだ赤ちゃんだったイエスさまを見かけて、すぐにこの赤ちゃんが救い主だということがわかりました。そしてそのことをマリアさんとヨセフさんに伝えました。また、救い主の誕生を待ち続けてきたまわりの人たちにもそのことを伝えました。実際にイエスさまが大人になって神さまのための仕事を始めるのは、まだ何十年も先の話だったのですが、シメオンもアンナも、とっても幸せな気持ちでした。神さまが、わたしたちのことを覚えていて下さるということがわかったからです。神さまがわたしのことを覚えていて下さる、ということがわかっているなら、今は大変なことがあったとしてもがんばり続けることが出来るだろうと思います。

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

旧版(1987年版)119番「やさしいめが」、改訂版114番「やさしいめが」。

やってみよう

☆感謝状を作ってみよう

(用意するもの:A4またはB5画用紙)

・神さまに向けて、1年を振り返り、感謝したいことや新年の目標など、自由に書いてみましょう。うれしかったこと、悲しかったことを思い出してみよう。

・教会でお世話になった方やお家の人、お友達に向けても書いてみましょう。

はなしてみよう

・いま取り組んでいることを止めたくなったとき、誰が応援してくれたら続けることが出来ますか。

・神さまが応援してくれているとするなら、どうすればそれがわかりますか?

印刷用レイアウト

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