・待降節の始まりにあたって、心の中にイエス様をお迎えする準備をする。
・キリスト教会では伝統的にこの季節、二つの「到来」を意識してきた。ひとつは「イエスの降誕」だが、もう一つは「終末」、世の終わりのときにイエスが再び来られるという「到来(再臨)」である。
・「思いがけない時に来る」と言われているように、終末は明日来るかもしれないし、何十年後、何千年後かもしれない。「いつ来るか」「その日が来たらどうしよう」などという考え方に囚われるのは現実的ではない。「終末」を恐れて不安に囚われるのではなく、いつ神さまの前に出てもよいように、今を大切に生きることを考えるべきである。
・世の中は、「楽しいクリスマス」に目が行きがちである。もちろん子どもたちの「クリスマスを楽しみに待つ」という経験を大切にしたい。しかしツリーの飾りつけなどの外的な準備だけではなく、自分自身をととのえることもアドベントの大切な準備である。
・「アドベント(待降節)」という言葉は、「到来」を意味するラテン語からきている。「待つ」側面が強調されやすいが、本来、神から到来する恵みの方に重きを置いた言葉である。同じ語源の言葉に「アドベンチャー」がある。