主の変容(顕現節最終)から四旬節へ、典礼色は白から紫へとかわります。
光と影のコントラスト。受難と十字架の陰に復活の栄光の姿が隠されています。
受難予告の第一回目と第二回目の間に挟まれたエピソードとして、イエスさまのお姿が白く輝く、弟子たちは栄光の姿を目撃します。三人の弟子ペトロとヤコブとヨハネは、その証人となります。
天からの声「これはわたしの子、選ばれた者、これに聞け」(35節)は、イエスさまの洗礼の時にもあった天からのお告げを思い起こします。「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」(3章22節)。霊(油)の注ぎはメシアを示し、召命、神さまからのコールです。召命には使命が伴います。イエスさまはモーセとエリヤと三人で、エルサレムでの出来事、十字架の死と復活について話し合っていました。
モーセもエリヤも山へ上り、神の顕現と出遭っています。かつての預言者たちが経験した顕現を読んでおきましょう(出エジプト記3章、19章、列王記上19章)。