・譬えによって与えられる神の国の奥義に目を向ける。
・御国に対する正しい応答としては、収穫の時が知らされた時、その準備ができていることである。
・神さまのご支配とみわざは、人の知らぬうちに成長し、やがて豊かに実を結ぶようになる。それは人の考え計ることによってなされるのでは決してない。わたしたちは、ただひたすら、種の中の力に、主のみわざに信頼をしていく者であることが大事。
・小さな種はみことばとも考えられるが、当時の小さく弱い教会共同体そのものだとも考えられる。そこには教会への励ましが隠されている。
・「からし種」くろがらしの種子だと考えられる。くろがらしの種子は、日本のからしなと比べて、非常に小さいけれども、発芽するとひじょうにはやく成長して、2~3m程の高さにまで達する。あぶらなと同じように、黄色の十字の花をつけ、実は2~3cmのさやになり、その中にとても小さな種子が入っている。くろがらしは1年草で、木ではないけれども、秋には成長して茎が木のように硬くなり、茎は小鳥の重さに耐えるほどに強くなる。