TNG The Next Generation

2016年10月2日 聖霊降臨後第20主日

福音書 ルカ17:1-10
第一の日課 ハバクク2:1-4
第二の日課 Ⅱテモテ1:3-14

今週の聖句

「もし兄弟が罪を犯したら、戒めなさい。そして、悔い改めれば、赦してやりなさい。」
ルカによる福音書17:3

ねらい

・「イエスにしたがう」という思いを持つ=信仰が与えられているということを伝える。

・失敗は終わりではなく、悔い改め(ごめんなさい)から再びはじまることが大切。

説教作成のヒント

・いくつかのブロックにわかれているが、どこか一つに集中して説教を展開してもよい。

・からし種やひき臼などの写真や実物を見てイメージをふくらませながら話す。

・「悔い改め」=「ごめんなさい」 「つまづき」=「失敗」

豆知識

・からし種は1-2ミリの小さな種。

・「7」はユダヤ教の完全数でありここでは許しつづけることが求められている。(マタイ18:22)

説教

イエスさまはお弟子さんたちにたくさんの大切なことを伝えました。神さまを信じて生きる人は、こんなことに気をつけなさい、あんなふうにしなさい、などなど、どこかで聞いたこのある話や、今までに聞いたこともないような話まで、色々なお話です。

さて今週の聖書でも、イエスさまは色々なこと、具体的には4つのことを話しておられます。

「つまずきは避けられない」

みなさんは歩いていて何かにつまづいたことはありますか?きっと何回かはありますよね、歳を取ると今よりもっと思うように体が動かなくなるのでつまづく回数はもっと増えます。何もなくてもつまづくのですから、誰かがいたずらで道路に石を置いたらどうなるでしょうか?つまづく人はもっと増えるはずです。

イエスさまは何もここで、道路に石を置いてはダメすよといっているわけではありません。イエスさまがここで言っているのは道は道でも、私たちが普段歩く道路ではなく、イエスさまを信じて歩むイエスさまの「道」です。そして人をつまづかせる「石」とはイエスさまから私たちを遠ざけようとする「誘惑」です。「小さくされた人、弱い人、困っている人を助ける人になりなさい、それが私の道ですよ」とイエスさまはおっしゃいます。でも、私たちはたまに、お友だちや自分より体の小さい人、年下のおともだちをいじめたり、いじわるをしたりします。してはいけないと言われたのに、やってしまうこと、これが私たちをイエスさまの道から遠ざけようとする「誘惑」です。

イエスさまはここで、自分でつまづくことはあるけど、誘惑によってつまづかないように注意しなさいとおっしゃっているのです。

「悔い改めれば赦してやりなさい」

イエスさまはまた、おともだちがいじわるをしても「悔い改めたら」ゆるしてあげなさい、とおっしゃいます。「悔い改める」とは「悪いことをしてしまった、ゆるしてください」と謝ることです。みなさんはちゃんと「ごめんなさい」が言えますか?「ごめんなさい」と言ったお友だちをゆるしてあげることができますか?イエスさまはどちらも大切なことだということを教えてくださっているのです。

「もしあなたがたにからし種一粒ほどの信仰があれば」

イエスさまはこのお言葉を「わたしたちの信仰を増やしてください」と願った弟子たちに語られました。「からし種」とは1-2ミリの小さな種です。信仰の「量」を問題にした弟子たちに最も小さな種のお話をされたのです。これは「信仰」が量や大きさの問題ではないということを教えているのです。

「しなければならないこと」

そして最後にイエスさまはお手伝いさんの話をされました。お手伝いさんが自分の仕事をしたからといって家の主人が自分の食卓に彼を招くことはない、お手伝いさんも自分の仕事をしたからといって、彼の主人に感謝を口にしてもらいたいとは思はない。神さまもあなたに必要な信仰は与えている、あなたに必要なイエスさまを信じる道を教えている、あなたがたはその道を歩み、与えられた信仰に感謝して、なすべきことをなせばよいのだ。イエスさまはこのようにおっしゃっているのです。

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

□57番 「しゅよわたしをあわれみ」

□改訂34番 「キリストの平和」

やってみよう

☆心を軽く

お友だちに嫌な事しちゃったな。家族に嫌な事言っちゃったなという気持ちでいる時、許してもらえたらどんなに嬉しいかを体感してみよう!

<用意する物>

(紙・えんぴつ・消しゴム・箱)

① 学校で、家で、放課後や学童で、近所の子と遊んでいる時、友だちや家族(お父さんお母さん妹弟兄姉祖父母)などに対して意地悪をしたり、悲しい思いをさせたりした事を紙に書いてごらん。1人1枚でも2枚でも(小学生低学年や幼稚園保育園児はヒントを与えたり、聞き取って代筆したりしてサポートする)書く。

②書いたら箱に入れる。さっきまで軽い箱だったのに今は持てないくらい重い箱になっています。みんなのした嫌なことがぎっしりつまっているから。

③どうしたらこの箱軽くなる?一緒に考える時間を設ける。「許してもらう」→「どうすれば許してもらえる?」→「いけなかったな悪かったなと思う」

④反対に友だちに嫌なことされたら怒りたくなるよね。でも友だちに「ごねんね、もうしないよ」って言われたら許してあげるよね。

⑤みんなの嫌な気持ちで重くなったこの箱、みんなが悪かったなと思えばきっと許してもらえるはずです。そうすると気持ちが明るくなって、心が軽くなるね。そうするとこの箱も軽くなるのです。

⑥すべてを御存じの神様に今日の学びを報告しつつ、友だち同士、家族同士、嫌なことを見たり聞いたりした時にはいけないよと言える勇気を与えてくださいとお祈りしましょう。

話してみよう

①昨日までの1週間で家族やお友達とのやりとりで、とても腹の立ったことを思い出して、書いてみましょう。

②自分がしたことで誰かを怒らせたかも、と思ったことを思い出して書いてみましょう。→発表できる子どもは発表する。イエス様は、そういう時どうしたら良いとおっしゃったでしょうか

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