TNG The Next Generation

2016年7月10日 聖霊降臨後第8主日

福音書 ルカ9:51-62
第一の日課 ヨナ4:1-11
第二の日課 ガラテヤ5:2-26

今週の聖句

「あなたは行って、神の国を言い広めなさい」
ルカによる福音書9章60節

ねらい

イエスの覚悟は堅いのです。すべてを神に委ねて、ひたすらそのみこころに従う、という思いです。弟子たち、また弟子になろうとする者にも、その思いで従うように、とお求めになりました。イエスを受け入れず、そのことばを聞こうとしない者たちのことは神に委ねて、ひたすら自分たちは神の国のことを言い広めようとなさるのです。

説教作成のヒント

イエスの教えに逆らい、反対し、さらには虐待する者がイエスご自身の時代にも大勢いました。いつの時代にもこのように、この世にはイエスの教えを聞こうとしないで、自分たちの思いや欲望に従って生きようとする人が多いのです。弟子である者はそれでもひたすら、イエスが身をもって教えようとなさる、神の国のことを広く伝えるのが使命なのです。

豆知識

この週のための聖書には、イエスが訪れるのを歓迎しないサマリア人の村人たちのことが書かれています。次の週のための聖書には、イエスが弟子たちにお話になる、「よいサマリア人のたとえ」が出てきます。イエスが注目なさるのは結局、だれであっても、神のみこころに従う生き方をするかどうかということで、この場合のように一面的にサマリア人は駄目だ、などと決めつけることではありません。神の前、イエスの前で問われているのは、一人ひとりがどう生きるかということなのです。

説教

イエスは神のみこころに従って、ご自分の旅の目的地をエルサレムと心に決めておられました。その途中に訪ねて教えようとなさった、サマリア人の村はこれに反対したのです。サマリア人はエルサレムを中心とする信仰のあり方に反対だったからです。すると二人の弟子がせっかちに「神の裁きを下していただきましょうか」と返答します。折角イエスが訪ねようとしておられるのにけしからんというわけでしょう。イエスはそれをお止めになって、別の村に行かれました。そこでは、どこへでもお供します、と言う人が出てきました。イエスは「自分には泊まる所もないのだよ」と覚悟をお求めになりました。また、別の人は「お供する前に、父の葬式をさせてください」と申し出ました。これも確かに大事なことです。別の一人は、従って行く前に「家族とのお別れをさせてください」とお願いしました。この願いも極普通のことのように思われます。でもイエスは「決心したら、もう後ろを振り返らずに、前へと進みなさい」とはっきりお求めになりました。神の国のことを伝えて、エルサレムで十字架に架かるという決心をしておられたイエスは、イエスに従って行こうとする弟子たち、弟子になろうとする人たちがしているのは、小さな決心ではなくて、とても大事な、大きな決心なのだ、とお諭しになりました。そのためにはっきりとお答えになったのです。「あなたは行って、神の国を言い広めなさい」と言われるのです。それは神の国について難しい話をしなさいということではありません。わたしたち一人ひとりに対して、神がどんなに大きな愛を注いでおられるかを伝えることです。その上で、一人ひとりがどのようにその愛にお応えしていくのか、ということです。一人ひとりは小さい人間です。できることも小さいことでしかありません。これを一生懸命にして、神の愛にお応えしていくのです。

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

□36番 「しゅイエスのみちを」

□120番(改訂版) 「主イェスの道を」

やってみよう

☆ほっとすることば

目を閉じて、自分がひどく痛い思いをしているとき、「だいじょうぶ、痛くないよ」と言われたら、どんな気持ちになるかを、味わってみてください。また、どんな言葉をかけられたらうれしいか、探してみてください。

☆お誘いリスト

A.前週に十字架を作った場合は、色塗りをしましょう。乾かす間、下記Bのリスト作りはいかがでしょうか。

塗った絵の具がしっかり乾いたら、ラッカー仕上げをします。その際は必ず換気の良い場所で、大人が行ってください。

B.神さまを信じて毎日を過ごすことがどんなにステキなことか、あなたの大切なひとにもお知らせできたらいいですね!

教会に誘いたい3人(ともだち、家族・・)のリストを作り、持ち帰って見えるところに貼りましょう。

そしてその大切な方たちが神さまと出会えますように、とお祈りしましょう。

話してみよう

その①

・イエス様は私たちに、「わたしに従いなさい」と言われます。どうすれば、イエス様に従うことができるでしょうか。

・私たちが苦しいとき、神さまはどこにおられるのでしょうか。

・自分がひどく痛い思いをしているとき、どんな言葉をかけられたらうれしいか、話し合いましょう。

その②

学校の友達や近所の友達に、教会や神様のことを話したことはありますか?神様を歓迎するということはどういうことでしょうか?どうすれば、私たちは神様を歓迎する準備が出来るとおもいますか?

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