TNG The Next Generation

2015年1月25日 顕現節第4主日

福音書 マルコ1:21-28
第一の日課 申命記18:15-20
第二の日課 Ⅰコリント8:1-13

今週の聖句

権威ある新しい教えだ
マルコによる福音書 1章27節

ねらい

奇跡物語、特に病気の治癒を主題とする奇跡物語は、現代のコンテクストに置き換えて子どもたちに伝えることが求められます。古代人の病気観をただ否定するのではなく、そこにあるユーモラスなやりとりを楽しみながら、病気の人たちに寄り添うキリストの姿を伝えたいと思います。

説教作成のヒント

「汚れた霊」という表現は、子どもたちには何かおどろおどろしく、恐ろしく聞こえるはずです。特に小さな子どものいる教会学校では、「おばけみたいなもの」といった理解しやすい表現を用いる工夫が必要になるでしょう。

豆知識

「霊」はヘブライ語の「ルーアハ」という単語の訳で、「風」、「息」という意味もある。特に人間は「神の息」を吹き込まれて命ある者となったという創世記のお話しから、霊は「人を生かすもの」と   理解できる。この場合「汚れた」という形容詞がつくことにより、「人が生きることを妨げる何か」という意味になる。

説教

今から2000年前、イエスさまの時代には、今と同じようなお医者さんはまだいなかったそうです。だから病気になった人は、すごく珍しくて値段の高いお薬を買って飲んだり、お金がなくてお薬を買えない人は、お家でゆっくりお休みして病気が治るのを待ったそうです。それから、昔の人は病気っていうのは、おばけみたいな、何かよく分からない怖いものが人にいたずらして起こるんだと思っていました。だから、お金を払っておまじないをしてもらったり、お祈りをしてもらったりもしたそうです。

イエスさまが、ユダヤ人の人たちの教会で教えていたときのことです。その場所に心の病気の人がいて、こう言いました。「イエスさま、どうかここから出て行ってください。あなたが神の子だと知っています。あなたが神さまにお願いして、病気を直してしまうと、私たちは困るんです」。変なことを言う人ですね。これは、この人を病気にしているおばけが話しているんだと、そこにいた人たちは思いました。するとイエスさまはお答えになりました。「だまれ!この人から出て行きなさい!」。すると、「わ〜っ!」という声がして、その男の人からおばけが出て行って。その人はすっかり病気が治ったそうです。

そんな不思議なことって、今はないでしょうね。今だったら、きっとその男の人も病院に行って直してもらうでしょう。でも、だれかが病気で苦しんでいたら、その人のためにお祈りすることは良いことです。自分のために、だれかがお祈りしてくれたら、きっと心強いでしょう。私たちが病気の人たちのためにお祈りするときは、こう祈りましょう。「神さま。どうかこの人の病気を直すために働いているお医者さんと看護師さんを助けてあげてください。そしてどうか、この人の病気が良くなりますように」。

分級への展開

さんびしよう

* 讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

□55番 「てをあわせ」

□改訂17番 「てをあわせ」

話してみよう

・病気に負けない体になるためには、どんな物を食べるのが大切かな?

・風邪で来られない人や、病気になっている人、苦しい思いをしている人のために祈ろう。

やってみよう

寒い冬に風邪に負けないように体をあたためる食べ物を作ろう。

☆白玉ぜんざいを作る

<材料>白玉粉、水・・・白玉だんご用

    缶詰のゆであずき、水・・・ぜんざい用 ※人数によって缶詰の個数を考えてください。

   (200g入り缶でだいたい3-4人分)

<作り方>

①白玉粉をボールに入れ、水を少しずつ加えて、耳たぶくらいの硬さにこねる。

②耳たぶくらいの硬さになったら10円玉くらいの大きさにまるめて平たく少しつぶす。

③缶詰のゆであずきを鍋に入れ、水を少しずつ加えてのばし、好みの味(甘さ)になるまでにする。

④別の鍋に湯をわかし、沸騰したら白玉を入れてゆでる。上に浮いてきたらすくい取り、ボールに水を入れた所に入れて冷ます。

⑤ゆであずきと水の入った鍋をゆっくり熱を加えてコトコトしだしたら、ゆでた白玉を加えて、白玉があたたかくなったら出来上がり!

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