・イエスさまの言葉の力を信じる百人隊長の信仰を学ぶ。
・この物語の中で描かれている百人隊長の人物像について把握する。
①彼はユダヤ人からすると異邦人であった(4~5節)。しかしユダヤ人を抑圧する異邦人ではなくユダヤ人のために会堂を建ててくれるほどユダヤ人を愛してくれた人である。そしてユダヤ人の長老たちからも信頼されていた。
②彼の発言から、彼は謙虚で忠実な人であったことが分かる。「わたしはあなたを自分の屋根の下にお迎えできるような者ではありません。…ひと言おっしゃってください」(6~8節)
③イエスさまに対する彼の心はまさに信仰であった。イエスさまのその信仰を認めたのである。「イスラエルの中でさえ、わたしはこれほどの信仰を見たことがない。」(9節)
・百人隊長とは、当時ローマ軍において歩兵小隊長に相当する階級で、定員100名の軍団を指揮する立場の軍人であった。
・福音書の様々な記録の中でイエスさまと同じ民族でありながらもイエスさまを受け入れなかったユダヤ人たちの姿に対比されつつ、むしろ異邦人であるは百人隊長の信仰が優っていることが表れている。同時に異邦人でもイエスさまを信じればその信仰が叶うというメッセージを示している。