・長いので兄が登場する部分は割愛した。そのまま話しても説教となるたとえ話である。
・悔い改めは単に反省ではなく、罪を認めて神へと方向転換をすることである。自分の罪に気づき父の許に帰って罪を告白しようとしたところから弟の悔い改めが始まっている。
・当時、子が父に財産を要求することは有り得ないことだった。また、父が生きているうちに財産を分け与えられることがあっても、子はそれを自由に使うことができなかったようである。申命記21.17~21に「ある人にわがままで、反抗する息子があり、父の言うことも母の言うことも聞かず、戒めても聞き従わないならば、」「町の住民は皆で石を投げつけて彼を殺す」と規定されている。この規定に従うならば、弟は死罪に相当する。