・律法を守ることと、律法を生きることはちがう。イエス様は守って何もしないことではなく、律法を生きて隣人を愛する生き方をのぞんでおられる。
・子供の時から律法を守ってきた金持ちの男が、なぜ財産をすべててばなすことができなかったのか。足りないものは何かをかんがえてみよう。
・イエス様が言われた「殺すな、姦淫するな、盗むな・・・」はモーセの十戒めである。
・イエス様は「慈しんで」言われた。原文では「彼を愛して」となっている。
小鳥のピーちゃんは今日も絶好調。青い空をとても楽しそうに、ビューンと飛んでいました。今日も大きな空を飛びに飛んでヨルダン川のほとりにやってきました。すると、イエス様が旅に出ようとされているところでした。ピーちゃんはイエス様をみつけると大喜びで「こんにちは」とあいさつをしました。イエス様も微笑んでくださいました。ピーちゃんは「イエス様、なんだかお金持ちの人が泣きながら走っていったよ」と言いました。イエス様は「そうだね、神様の教えをきちんと守っても、もっと大切なことがあるんだよ」と言われました。ピーちゃんは「どんなこと?」と聞きました。するとイエス様は教えてくださったのです。イエス様は「あのお金持ちさんは、たくさんの物を持っていたんだよ。でも心配だったんだよ」と言われました。ピーちゃんは驚きました。「イエス様、たくさんお金も物も持っているのに何が心配なの?」。イエス様が言われました。「たくさんのお金を持っていても、永遠の命を得たり、神様の国に入れるとは限らない。心配だったみたいだよ。それで聞きに来たのさ。『なにをすれば永遠の命がいただけますか』ってね。だから教えてあげたよ。モーセの律法を知っているでしょう。聖書に書かれてあることを守りなさい。それでいいんだよって。ピーちゃんにもわかるよね」。ピーちゃんは「知ってるよ」と答えました。イエス様は「でもね、それは全部守ってきたっていうんだよそれも子供時からずっとってね」。ピーちゃんは言いました。「それじゃ、神様の国へ行けるね。でもなんで泣きながらイエス様の所から帰って行ったの?」。イエス様はニコニコと笑いながら言われました。
「神様の教えは守るだけじゃだめなんだよ。神様の教えの通り生きていくことが大切なこと」。ピーちゃんは少し難しいと思いました。イエス様は「お金持ちさんに教えてあげたよ。持っているものを全部売って、困っている人々のために使いなさい。それが神様の教えをいきることですよ。そうすれば、神様は喜んでくださり神様の国へ迎えてくださいますよって。そして私の弟子になりなさいって。でも持っているものがたくさんだったからできなかったようだよ。残念だけど、泣きながらできませんって帰っていったんだよ」と。
神様の戒を守るということと、戒を生きるということは違います。守るというのはあくまでも個人的ことです。ところが十戒を生きるということは、みんなと共に生きるということです。お金持ちの男に欠けていたものは、「自分を愛するように隣人を愛する」という生き方でした。神様の言葉を守るだけでなく、生きていく方法を探してみましょう。
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
□63番 「あさひうけて」
□改訂版127番 「朝日うけて」
スズランテープなどで子どもが潜り抜けることができるか、できないか、の適当な大きさの○を作る。そのひもをくぐりぬける。ことができるかな?
□イエス様を信じている人なら誰でも天国へ行くことができます。
□でも、イエス様に喜んでいただくために何をしたらよいか、
□自分には何ができるか考えて、発表しあいましょう。