・多くの人たちが子供たちをイエス様のところに連れてくる。祝福を受けるためであった。弟子たちはそれを妨げる。しかし、イエス様にとってむしろ祝福を受けるために来るものをひつようとされている。子供のように祝福を受けることの大切さが語られる。
・イエス様は自分の所に来るものを拒まれない。むしろそれを妨げる者に憤りをあらわされている。むしろそのような者こそ来るのがふさわしいと言われた。
・「憤る」とは、「非常に」と「悲しんでいる」「怒りが大きい」「我慢できない」という言葉が合わさってできている言葉。
「そのままでいいよ」
神さまの国では、一年で一度だけ「天使フェスティバル」が行われます。今年もその日がやってきました。天使のポムはうれしくてしかたありません。だって、天使フェスティバルにはイエス様が来てくださるからです。
ポムは朝からドキドキでした。どんな服を着て行こうか。どんな靴がいいかな。でもポムはまだ子どもの天使だったので、なにも持っていませんでした。ほかの天使はみんな、いろんな洋服を着て鏡の前に立ったり、お化粧をしたりと大忙しです。ポムもはやく大人になってオシャレをしてフェスティバルにいきたいなと夢に見る思いでした。
「ポム!はやくしなさい!時間ですよ」。お母さんの声がしました。「ちょっと待って!まだ何も決まってないよ。いつもの裸じゃいやだよ」。ポムはイエス様に喜んでいただくために、綺麗な洋服が着たかったのです。でも、何もありません。いつもどおりの格好でいくことになりました。イエス様にお会いできる日なのにとても残念でした。
フェスティバルはすでに始まっていました。みんな綺麗な衣装を着ています。イエス様のまわりには大勢の天使でいっぱいです。着飾っている天使たちの多いこと。ポムはうっとりしました。イエス様はニコニコしながら天使たちと話しておられます。「いいなあ!僕もイエス様のところへ行きたいなあ」。ポムは勇気をだしてイエス様のところへ行こうとしました。その時です。突然、ポムは大人の天使に止められました。「だめだめ。子どもはイエス様のところへいってはいかん。イエス様のお話の邪魔だ」と怒られました。ポムは悲しくなりした。きっとポムは子どもだから、綺麗な洋服をきていないからダメなんだと思いました。
すると優しい声が聞こえてきました。「ポムをこっちに連れてきなさい。止めてはいけないよ」。その声はイエス様でした。ポムは大急ぎでイエス様のところに行きました。イエス様はポムを抱きしめて祝福してくださいました。ポムはイエス様の耳元にそっと顔をよせて聞いてみました。「イエス様、僕は子どもだから綺麗な服も着てないし、素敵な靴もはいていないよ。それに元気がありすぎて大人の邪魔になることもあるよ。イエス様も困ってないの?」。イエス様はみんなに聞こえるようにいわれました。「わたしは、このままのポムが大好きだよ。子どもはそのままでいいんだよ。ポムがわたしのところに来たいと思う心、それだけで十分だよ」。そのままでいい。ポムはそのことがとっても嬉しくて、イエス様がもっと大好きになりました。
「このままでいい」といわれたイエス様の言葉を大切にしたいと、ポムは思いました。
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
□105番 「ちいさいこどもら」
□改訂版5番 「こどもをまねく」
イエス様と仲良くしている絵を描きましょう。
たとえば、おはなしをしている。手をつないでいる。あそんでいる、など。
□「子どものように神の国を受け入れる人」とありますが、どんな人でしょう。
□みんなで考えてみましょう。