皆で下の朗読劇をする(または読んであげる)。
登場人物:ナレーター①~⑤・さんびくん・男①②・おとうさん・イエス様・町の人
場面1;ナレーター①;あるところにロバの子「さんび」くんがいました。さんびくんはいつもにこにこ、皆からかわいがられていました。でも毎日だんだんとそのにこにこがなくなってきて、ためいきばかりつくようになってしまいました。なぜかって?
さんびくん;「あ~あ、ぼくはみんなにかわいがられているけれど、ちっとも皆の役にはたってないなぁ…ちょっとがっかり…」「お父さんはあんなに毎日思い荷物をしょってお仕事しているのに、ぼくはちからもちじゃないからダメダメって言われちゃうんだもん。」
ナレーター①;ダメダメって言われ続けているさんび君はうつむいて歩くようになりました。
♪「子ロバのうた」1番を歌う
場面2;ナレーター②;そんな気持ちになって少しづつ静かになっていったさんびくんでした。ある日のこと、家に二人の男の人が来ました。
男①;こちらにさんびくんというロバくんはいませんか
おとうさん;はい。私の子どもです。何かご用ですか
男②;実はイエス様がさんびくんと一緒にエルサレムに行きたいとおっしゃってます。
おとうさん;それはどういうことでしょうか。さんびはまだまだ小さくて、人に乗ってもらうなど無理だと思います。
男①;そうですか。困りました。イエス様はぜひさんびくんに…とのことで、あなたのご主人にも、さんびくんを連れて行ってよいとお許しをいただいているのですが…。
おとうさん;それは困りました。
さんびくん;おとうさん、ぼく行きたいよ!だってイエス様がぼくに…っておっしゃってるんでしょう。ぼく、イエス様にのってもらう!
おとうさん;そんなことを言っても、もし途中でイエス様がおちたりしたら大変だ。おとうさんは賛成できないな。
男②;おとうさん。イエス様はすべてのことをご存じで、さんびくんに…とおっしゃっているのです。かならずうまくいきますから、さんびくんといかせてください。
おとうさん;さんび、大変なことだぞ。本当に大丈夫なのか?
さんび;うん!!ぼくいっしょうけんめいがんばるよ。だからいってきます。
♪「子ロバのうた」4番を歌う
場面3;ナレーター
③;さんびくんはおとうさんに許してもらって、イエス様のところに行きました。イエス様はやさしい大きな目でさんびくんを見ました。
イエス様;さんびくん、よくきてくれたね。私はおもいけれど、よろしくたのみます。
さんびくん;はい!ぼく、イエス様といられるの、とっても嬉しいです。さあ、早くのってください。
ナレーター③;さんびくんはイエス様にのってもらいました。
イエス様;さんびくん、おもくないかい。
さんびくん;う~、大丈夫。がんばります。よいしょ、よいしょ…。
♪「子ロバのうた」5番を歌う
ナレーター④;イエス様を乗せたさんびくんはよろよろしています。でもイエス様はゆったりとして、さんびくんに堂々とのっています。少しづつエルサレムの門が近づいてきました。
イエス様;もうすこしだよ、がんばって。
さんびくん;はい。
町の人;まあ、あんなにちいさいロバがイエス様をのせているわ。えらいわね。
ナレーター④;どんどん町の人たちがふえてきました。いま、さんびくんはイエス様を乗せてエルサレムに入り、町の人たちは大喜びで歓迎のシュロの葉をふっています。そんな中をイエス様と行くさんびくんは、とっても嬉しくてしかたありません。
さんびくん;はあはあ。もうすこしだぞ。はあはあ。がんばるぞ。
♪「子ロバのうた」6番を歌う。
イエス様;さんびくん、ついたよ。ありがとう。よくがんばってくれたね。本当にお疲れ様。
さんびくん;イエス様、ぼくうれしいです。やっとみんなのお手伝いができたし…。イエス様、ありがとう!
ナレーター⑤;さいごにイエス様はにこにこしながらさんびくんと握手してくれました。子どもにするようになでたり、抱いたりしないで、握手してくれたんです。
おとうさん;さんび、お前も大きくなったんだな。
ナレーター⑤;いつの間にかきていたおとうさんもさんびくんをほめてくれました。さんびくんはとってもうれしくなり、これからもだれかに頼まれたらがんばろうと思いました。それからのさんびくんは、前のようにいつもにこにこしていたそうですよ。おしまい♪
・自分が一番大切にしているものって何?もしイエス様がそれを貸してほしいって言ったらどうする?
・イエス様はご用のために私たちのどんなものを必要としているでしょうか(もの
・きもち等)?出し合って、それをイエス様はどのように用いるか考えてみましょう。