①イエス様の言葉を「聞く」だけに留まらず、「行なう者」になるように励ます。
②人生には必ず試練がやってくること、その時に倒れないように「家」を建てることが大切であることを示す。
・イエス様は、イエス様の言葉を聞く者たちが、それを「行なう者」となることを望んでいる。
・「家」は人生になぞらえられている。「家を建てた」ことは共通しているが、その建て方が問題にされている。
・「家」というものはすぐにできるものではなく、完成されるまでには時間がかかる。種々の材料を集め、それぞれの部屋を作り、完成されると人はその中に住む。それはちょうど、人が成長し、様々な人生経験を経て、自分の人生観を築き上げ、それに基づいて生きるのと同じである。
・普段私たちは、土台よりも家がどうなっているかの方に注意が向いてしまうものである。しかし人生の嵐は、賢い人にも愚かな人にも共通にやってくる。その時にこそ、その人の真価が容赦なく明らかにされる。真価は家にではなく、土台にこそ存している。
・この箇所は「山上の垂訓」全体の結びにあたる部分である。従って、「わたしのこれらの言葉」というのは、これまで語られた「山上の垂訓」を指している。
・やってくる「嵐」の最終的なものは、キリストの再臨に続いて起こる「最後の審判」である。本当に問題なのは、生きている間に持ちこたえることではなく、最後にやって来る「神の嵐」の前で持ちこたえられるかどうかである。