①十戒の第2戒「あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。」の理解を深める。
②言葉の使い方、人との向き合い方から「誠実さ」ということについて学ぶ。
・当時は「誓う」という行為に関して、誠実さがおろそかにされ、「誓ったが守れない」あるいは「誓ったが守らない」という「偽りの誓い」が横行する状況にあった。
・「然り」は「はい」、「否」は「いいえ」と同じ意味である。2回繰り返すことによって、強調の意味を込めている。
・「誓う」という行為を「約束」として理解してみる。
・人に対して誠実であることと、神に対して誠実であることとが、不可分であることを示す。
・当時の律法学者の間では、誓いの拘束力について論議されていて、神の名にかけて誓われたものは絶対に守るべきものとし、神の名にかけてでないものはその限りではないものとされていた。
・「天」「地」「エルサレム」「頭」などを指して誓うことによって、その誓いの拘束力はなくなり、破られてもよい類のものになると判断された。
・イエス様は、「天」と言おうと「地」と言おうと「エルサレム」と言おうと、それらはすべて神に関わるものであるから、律法学者たちのそのような解釈は詭弁だと退けたのである。