2011年2月6日 顕現節第6主日
マタイ5:21-37 申命記30:15-20 Ⅰコリント2:6-13

今週の聖句

「あなたがたは、『然り、然り』『否、否』と言いなさい。」
マタイによる福音書5:37

ねらい

①十戒の第2戒「あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。」の理解を深める。

②言葉の使い方、人との向き合い方から「誠実さ」ということについて学ぶ。

説教作成のヒント

・当時は「誓う」という行為に関して、誠実さがおろそかにされ、「誓ったが守れない」あるいは「誓ったが守らない」という「偽りの誓い」が横行する状況にあった。

・「然り」は「はい」、「否」は「いいえ」と同じ意味である。2回繰り返すことによって、強調の意味を込めている。

・「誓う」という行為を「約束」として理解してみる。

・人に対して誠実であることと、神に対して誠実であることとが、不可分であることを示す。

豆知識

・当時の律法学者の間では、誓いの拘束力について論議されていて、神の名にかけて誓われたものは絶対に守るべきものとし、神の名にかけてでないものはその限りではないものとされていた。

・「天」「地」「エルサレム」「頭」などを指して誓うことによって、その誓いの拘束力はなくなり、破られてもよい類のものになると判断された。

・イエス様は、「天」と言おうと「地」と言おうと「エルサレム」と言おうと、それらはすべて神に関わるものであるから、律法学者たちのそのような解釈は詭弁だと退けたのである。

説教

神様はその昔、「十戒」という「10の掟」を与えました。その中の一つに、「神様のことを、軽々しく言葉にして使ってはいけません。神様のことを口にする時には、誠実に話すようにしなさい。」という意味のものがあります。「誠実に話す」という意味は、真剣に、正直に、本気で話す、ということです。それなのに、イエス様の時代には、あんまり真剣じゃなく、正直でもなく、本気でもなく、「神様の名にかけて誓う」ということが行われていたのだそうです。これはいけないことですね。

ところでみんなは、「誓う」ってどういうことか分かるかな?「誓う」という言葉は、「私は必ず○○することを誓います」という風に使われます。つまり、「必ずやると約束する」場合に使われる言葉ですね。みんなも、「僕は必ず5時から宿題やるよ。だから今は遊びに行かせて。」とか、お母さんに言ったりしたことがあるでしょう。そういうことを、とっても真剣に、正直に、とっても本気で、それを言いたい時に、「私は誓います」と言うんですね。

でも、誰か友だちが、真剣にでなくて、正直にでもなく、本気でもないのに、そういう約束の言葉を言っていたとしたら、みんなはどんな気持ちになりますか?きっと「嫌だなあ」って思うよね。本当に大事な約束をしている時に、真剣でなかったり、ふまじめで、正直に言ってくれないことは、不誠実で、いけないことです。けれども、イエス様の時代には、そういうことがよく起こっていたそうです。それももっと悪いことに、当時の人たちは、「神様の名にかけて誓う」とよく言っていたそうです。普通に「誓います」と言うだけでも大変ですが、「神様の名にかけて誓う」と言ってしまったら、もっともっと大変です。それは、「もしも私が約束を破ったら、神様から罰を受けてもいいよ。」と言っているのと同じですね。こういうことを、真剣にでなく、正直にでもなく、ふまじめに言っていたので、つまり、不誠実に言っていたので、イエス様は「そんな風に、軽々しく、神様の名にかけて誓ってはいけないよ。」と仰ったのです。

よくよく考えてみると、私たちは本当の意味では、「誓う」っていうことは出来ないことかもしれません。なぜなら、私たちは人間として限界を必ず持っていて、何でもかんでも自分の思う通りに出来るわけではないからです。「必ず守る」と心に思っていても、私たちは約束を守れないことがあります。だからイエス様は、相手に対して誠実に約束すべき時には、「はい」と「いいえ」だけで話すのが一番よろしいと仰いました。「○○すると約束しますか?」と問われたら、「はい」「いいえ」で答える。軽々しく神様の名にかけて誓うことをせず、また、自分の力の限界を自覚して、へりくだった態度で「はい」「いいえ」で答えることは、約束している相手に対しても、また神様に対しても、誠実な態度だと、そのように言うことができますね。

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

□51番 「わたしはしゅのこどもです」

□改訂版123番 「わたしは主のこどもです」

やってみよう

☆誓ってはならない

全能の神さまに対して畏れる心を持ちなさい、と教えられています。と同時に子どもたちには一人ひとりをいつも大好きでいてくださる「愛の神さま」であることもしっかり伝えたいですね。この歌を覚えてみんなで歌いましょう!

♪イエス様が一番

ゴスペルソングヒット集「友よ 歌おう」より