・教会のクリスマスは、本当のクリスマス(「キリストの礼拝」の意)。イエス様、つまり「言」(ことば)が私たちの間にやって来られたことを共に喜び、祝おう。
ことば
①初めに言(ことば)があった。⇒時間や世界のできる前、すでに初めから、神はつねにイエス・キリストのような神だった。旧約の神は怒りの神で、新約の神は愛の神という、区別はできない。
②言(ことば)は神と共にあった。⇒イエス・キリストおひとりが神をあらわすことが出来る(1:18参照)。
③言(ことば)は神であった。⇒この「神」は定冠詞がついていないので、それは性質をあらわす意味になる。イエスのみ心はすなわち神のみ心、イエスを見た者は神を見たということ(14:9-10参照)。『光は闇の中に-ヨハネ福音書講解説教-』(大串元亮著/教文館より)
・「★説教」のまとめである下から4行目前に、神さまに希望や力をいただいた人の例話を入れてもよいだろう。
・「言」(ことば)という字は常用漢字にない。日本語の聖書独特の読ませ方。元来「ロゴス」というギリシャ語で、理性、原理という意味がある。
・今日のトルコからヨーロッパにキリスト教が進出した頃、ヨハネ福音書が出来たが(紀元90~100年頃)、1人のユダヤ人に対して1万人のギリシャ人が教会にいたとされる。ヨハネ福音書の記者は、ギリシャ哲学の文化を持つ彼らに向け「原理・理性=ロゴス」という言葉を使用した。
・日本のプロテスタントの教会においても、1837年に刊行されたギュツラフの「ヨハネ福音書」の「ハジマリニカシコイモノゴザル」はよく知られている(『新共同訳聖書』の序文より)。