・欲望には限りがなく、それが完全に満たされることはありません。しかも、貪欲さは自分自身だけに集中させ、神様や他者に対する意識さえも失わせてしまう危険があります。
・自分の幸福だけを追求する者は、やがては空しく滅びてしまいます。神の前に豊かな者とは、自分自身の中に閉じこもってしまう者ではなく、喜んで「自分自身を与える者」(エーリッヒ・フロム)です。
・豊かな国に住んでいる私たちは、自分が貪欲、独占欲に捕らわれていることに気づかないことがあります。貧しい国々の人々の暮らしにも目をむけましょう。
・兄弟などがいない場合、子どもたちは普段、自分のものを他者と分ち合うことにも慣れていないかもしれません。具体的に何かを分ち合うような体験を、礼拝や分級の中で実践してみましょう。
・エーリッヒ・フロムは『愛すること』の中で、「たくさん持っている人が豊かなのではなく、たくさん与える人が豊かなのである。何かを失うのではないかと心配して思い煩っている貯蓄型の人は、心理学的にいえば、どんなにたくさんのものをもっていようとも、貧しい人、貧しくされた人である。自分自身を与えることのできる人は裕福な人である」と言っています。