神の国、天国というのは、イエス様と共にあること。
俗っぽい私たちにとって、天国と聞くと、自分の好き勝手できるところ、贅沢三昧できるところのように刷り込まれているが、聖書を辿ると、神様の秩序が保たれているところと捉える方が望ましい。ただ罪によって、滅びの世界を私たちの生きる世界にもたらしてしまった一方で、神様が感情を持っていることを示し、その変わらぬ愛の思いは今も変わらず、イエス・キリストによって救いをもたらされたことに気づけることは、個人的にも社会的にも大きな恵みとなる。
白く輝いたことに強調されているのは、イエス様ご自身が神様ご自身であることを示している。
イエス様が天国に連れて行ってあげると君に話しかけたら、君はうれしいだろうか。天国って、どんなところ、おいしいもの食べれる?好き勝手なことができる?そんな自分のことばかりに心を奪われてしまわないだろうか。イエス様も困っている人達を放っておけなくて、癒したり、空腹を満たす奇跡を行ったけれど、人々は満たされることや、安心することに心を奪われてしまって、イエス様が込められた愛の思いにまで馳せることは誰一人できませんでした。
イエス様が神の子として、神様の愛を示すためには、どうしたら良いか、モーセみたいに導く方になるか、エリヤみたいに間違ったことは間違っていると神様の言葉を知るものとして、伝え続けるのが良いのか、方法を考えていました。でも、イエス様の方法は、全ての人、どんな人の身代わりになるということでした。
しかし、それはとても誤解を招くことなので、他のことも考えようとしましたが、神様ご自身が、「これは私の愛する子、これに聞け」とこれからイエス様に起こる出来事を定められました。
(執筆: 朝比奈晴朗牧師)
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
旧版(1987年版)38番「わたしたちのつみのため」、改訂版83番「いばらのかんりかぶせられ」。
「イエス様が白く輝き、神様の声が聞こえた」この物語を演じてみよう。
<登場人物>
*イエス様:白い衣を着る。(大き目のバスタオルか、シーツなどの布で白い衣を着る)
*ペトロ・ヨハネ・ヤコブ:寝ている。
*モーセ:十戒の石の板を持っている。(かたい紙で十戒と書いて石の板を作る)
*エリヤ:預言の書を持っている。(書物として巻物を作る)
*神様の声:見えないところから、言葉を伝える。
*用意するもの:模造紙などで、雲を書いて用意しておく。(1枚)
<舞台設定>
(寝ている弟子たち、祈っているイエス様、そこにエリヤとモーセがやって来る)。
*イエス様:「私は多くの苦しみを受け、律法学者たちからも退けられ、そしてよみに下り、三日目によみがえる。」
*エリヤ・モーセ:「あなたは神の子、キリストです」
(ペトロたちが起きて、驚く!)
*ペトロ:「これはとても素晴らしいことです!幕屋を3つ立てましょう!」
「一つはあなたのために(イエス様を指さす)」
「もう一つはモーセのために(モーセを指さす)」
「そしてもう一つはエリヤのために(エリヤを指さす)」
(その間に、ヨハネとヤコブは雲を描いた紙をもってみんなを隠す。モーセとエリヤは、居なくなる。)
(雲の描いた紙を下に置くと、イエス様・弟子たちが残る。弟子たちは怖くてしゃがみ込み、頭を抱えている。)
*神様の声:「これは、私の子、私の選んだ者。これに聞け。」
※どうして、弟子たちはその後、沈黙を守って見たことを誰にも話さなかったのかな?
怖かったから?不思議な出来事だったから?感じたことをいってみよう。
この箇所には、モーセやエリヤという人物が登場する。歴史事典や聖書事典、旧約聖書そのものから調べてみて、発表してみてはいかがでしょうか。又、調べた記事から自分の印象の残ったことを分かち合ってみてはいかがでしょうか。