2024年12月1日 待降節第1主日
ルカ21:25〜36 エレ33:14〜16 1テサ3:9〜13

今週の聖句

「いつも目を覚まして祈りなさい」
ルカによる福音書21章36節

ねらい

お祈りがルーティンではなく日常の小さな出来事の中に現れている神の愛を思い出す時間になりますように。

説教作成のヒント

29節と30節でイエスが「いちじくの木や、ほかのすべての木を見なさい。葉が出始めると、それを見て、既に夏の近づいたことがおのずと分かる」という例えを語っているように、神は人やこの世界の出来事を通して私たちに想いを伝えてくれています。日常の小さな出来事にも気を配ることで、いつも一緒にいて安心できる大きな存在を子どもたちに体感してほしいと思います。いつも先生が子どもたち一人ひとりを大事に見ているということ、みんなのことを思ってお祈りしていることを伝えてくだされば、それで十分だと思います。

豆知識

12月1日から教会暦は新しい年になって待降節(アドベント)に入ります。アドベントは「もうすぐ来る」という意味でクリスマスが来るのを準備して待つ季節ですが、復活して天に昇ったイエス・キリストが再びやってくるという意味も実は重ねられています。この二つの重なった意味に共通するテーマは、暗闇に希望の光が差し込んでいるということです。

説教

みなさんは、お祈りをする時にどんなことをお祈りしていますか? 今日も一日元気に過ごせますように、美味しいご飯をありがとうございます、お休みのお友だちが良くなりますように、いろいろなお祈りをしていると思います。お祈りをする前には、何をお祈りしようかとあれこれ考えるかもしれません。おうちのことや、お友だちのことや、遠い外国のことを考える時もあるでしょう。「いつも目を覚まして祈りなさい」という聖書の言葉は、何をお祈りしようかといろいろ考えて、いろいろな人のことを思い浮かべたり、思い出したりしてお祈りすることを皆さんに勧めています。いつも目を覚ましているというのは、ずっと眠らないで起きているという意味ではありません。眠たい時には眠らないと体にも心にも良くありません。目を覚ますという言葉は、はっきり気がついているという意味もあります。皆さんがお休みのお友だちのためにお祈りする時、そのお友だちのことを知らなかったり誰か分からなかったりしたら、お祈りしたくてもできませんよね。誰がお休みしているか、はっきりわかっているから、そのお友だちのことをはっきり思い浮かべて、心配して、お祈りすることができます。同じように、神さまも皆さんのことを一人ひとりはっきり思い浮かべて、大事に愛してくれています。皆さんのお祈りを、はっきり聞いてくれています。神さまの姿は見ることができませんが、いつも神さまは皆さんのことを一人ひとり見守ってくださっています。姿は見えなくても、毎日いろいろなことから神さまの愛にはっきり気づくことができます。お祈りをする時には、そうやっていろいろなことを思い巡らせてお祈りできたら良いなと思います。

(執筆: 多田哲牧師)

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

旧版(1987年版)44番「わたしたちはしゅイエスのこども」、改訂版123番「わたしはしゅのこどもです」(1.2節)。

やってみよう

☆祈りのクリスマスツリーを作ろう

用意するもの

画用紙(白でも色でも)、色ペン、色鉛筆、クレヨン等、模造紙


・画用紙や色画用紙をろうそくの形、星の形、靴下の形等オーナメントにあるような形に切り、それぞれ好きな形を選ぶ。

・それぞれの「祈り」を選んだ紙に書き、色を塗ったり装飾したい人は色鉛筆やクレヨンで装飾する。

・模造紙をもみの木の形に切り、壁などに貼る。

・「祈り」のオーナメントをもみの木に飾り、最後にみんなでお祈りしよう。

※もみの木に飾った「祈り」をみんなで祈ってもいいですし、教会の皆さんにも書いてもらって飾るのもいいですね。

はなしてみよう

お祈りする時、何をお祈りしていますか?

誰かに自分のことをお祈りしてもらうと、どんな気持ちがしますか?

どういう時に、神さまが見守ってくれていると思いますか?