・キリストに繋がっている(信じる)ならば、「必ず良い実を結ぶ」という約束に生きることができる。
・良い実を結ぶことは、神にとって大きな喜びであることを知る。
・神が良い実を実らせてくださることに心を向ける。
・キリストに繋がること、そのために神が労してくださっていることを知る。
・ぶどう作りの農夫は、多くの作業を必要とする。実を結ばぬ枝を見分けて切る作業は、早めに取り掛からなければならない。水はけを良くするために土を均し雑草を抜き、乾燥した日々が続けば適量の水をまかねばならない。それでも農夫は収穫を増やすための労を厭わない。
・ぶどうの木(主イエス)に繋がる枝(私たち)であるならば、農夫(神)が必ず手入れし、守ってくださることを知る。
「そろそろ始めるか」と、農夫はぶどう畑に向かいました。ぶどうの木の手入れをするためです。去年は沢山の実がなって、とても嬉しかったことを思い出していました。今年は去年よりももっと実がなるようにしたいと、はりきって出掛けたのです。春が来る前に急いで行わなければならないことがあります。ブドウの木の根元に桑をいれ、雨水が土の中に良く沁み込むようにしてあげます。雑草も抜いてあげなければなりません。土の中の水分を、少しでも多くぶどうの木に吸ってもらうようにするためです。それから、沢山の実をならせるには、多く実を付けてくれそうな元気な枝とそうではない弱い枝を見分け、元気そうな枝だけを残してあげます。弱い枝に行く分の栄養を元気な枝にあげることで、良い実がたくさん採れるようになるからです。雨が降らずに暑い日が続いて土が乾いてしまうと良い実が取れなくなるので、時には水をあげなければなりません。でも、水をたくさんあげ過ぎても、良い実ができないので、注意しなければいけません。農夫が、こんな風に一生懸命手入れしてくれるので、ぶどうの木にしっかり繋がっている枝は、良い実がたくさん採れるようになるのです。
収穫の時を迎えました。農夫が一生懸命手入れしたので、ぶどうの木にしっかりと繋がっていた枝から、今年もたくさんの実が採れました。とても美味しく、「みんなに喜んでもらえる」そう思うと、農夫もとても嬉しい気持ちでいっぱいになりました。また、来年もたくさん実を付けることが出来るようにと、農夫はニコニコしながら準備を始めるのでした。
ぶどうの木にしっかり繋がった枝が実らせた実は、きっと沢山の人が喜んでくれたことでしょう。でも何よりも収穫をした農夫こそが、一番喜んでいるのです。
(執筆: 中島康文牧師)
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
旧版(1987年版)73番「しゅイェスはまことのぶとうのき」、改訂版60番「しゅイェスはまことのぶとうのき」。
<用意するもの>茶色と紫色の折紙(それぞれ6等分に細く切っておく)、のり、セロテープ
① 茶色で輪繋ぎを作り、長いブドウの枝を作る。
その両側の端を壁に止め、長い枝にする。
② 紫色の方は、一つずつ輪にし、その輪を4つ横に貼り合わせ、その下に3つ、その下
に2つ、その下に1つというように貼り合わせて、ブドウの実の形にする。
③ このブドウを茶色の細い紙で、枝の好きなところに繋いでぶら下げる。
ブドウの葉を作り名前を書き、自分のブドウにつける。
みんなが神さまに繋がっているブドウの木の完成!
<上級者向け>東教区CS研修会より、ぶどうのクラフト制作
・農夫、ぶどうの木、枝、この三者の繋がりを、具体的に考えてみよう。
・神様が養ってくださっていることを、どんな時に感じるだろうか。
・農夫(神)の喜びについて考えてみよう。