神さまの言葉を信じることを、マリアの信仰から学ぶ
幼稚園、教会学校等で降誕劇などをやっている場合は、そのような降誕劇のことを思い出させるような語り口でも良いかもしれません。少しでもイメージが膨らむように心がけたいと思います。
この受胎告知の場面を描いた絵画は多数存在している。そして、その多くが、神の母マリアとしての威厳(王女のように)に満ちた描かれ方をしているが、ある方が言われているように、実情としてのマリアは、どこにでもいるような「田舎娘」だったのだろう。実は、そこにも大きなメッセージ性があるようにも思われる。
突然だけど、みんなのところに天使が現れたら、どうする?
先生も実際には見たことはないんだけど、きっと真っ白な服を着ていて、なんだか眩しいくらいにキラキラと輝いていて、真っ白な羽が生えている、そういった天使が現れたら? もうびっくりだよね。先生なら腰を抜かしてしまうと思う。
イエスさまのお母さんの名前って何だったかな? そう、マリアさん。実は、このマリアさんのところに、突然天使が現れたんだ。きっとマリアさんもびっくりしたと思う。
この時、マリアさんは将来ヨセフさんと結婚することが決まっていたけど、まだ結婚はしていなかったんだ。そんなマリアさんに天使はこういった。「おめでとう、恵まれた方。主(神さま)があなたと共におられる。…マリア、恐れることはない。…あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。」ってね。
いくら天使だからって、突然そんなことを言われても、困っちゃうよね。さっきも言ったように、マリアさんはまだ結婚もしていないから、赤ちゃんが与えられるなんて信じられないし。だから、マリアさんも最初は、「どうして、そのようなことがありえましょうか。」って、天使に答えたんだ。それも仕方がないことだと先生は思う。
でも、マリアさんのすごいところは、ここからなんだ。マリアさんといえども、最初っからは信じられなかった。しかし、天使の「神にできないことは何一つない。」という言葉を聞いて、「神さまのお言葉どおり、この身に成りますように。」って答えたからだ。これは、神さまにお出来にならないことは何一つないから、きっと神さまのお言葉の通り、私は男の子を産むことになるでしょう。どうぞ、そのようになさってください、ってことだと思う。クリスマスって、このマリアさんの信仰からはじまっていったんだね。
神さまのお言葉・約束って、ときに「無理じゃない?」って思っちゃうようなところもあるけれど、マリアさんのように、神さま、あなたにできないことは何一つありません。お言葉通りになさってください、って信じていけたら、素晴らしいよね。そうしたら、マリアさんだけじゃなくて、私たちもイエスさまに会えるようになるんじゃないかな、って先生は思っています。
(執筆: 浅野直樹牧師)
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
旧版(1987年版)28番「もろびとこぞりて」、改訂版65番1-4「しゅをまちのぞむアドヴェント」、76番 「もろびとこぞりて」。
用意する物
大きめの紙、鉛筆やペン
クリスマスに関するもの(天使、星、羊、ツリー、ろうそくなど)を通ってゴールする迷路を作ってみよう。
出来上がったら、それぞれの作った迷路を交換して、みんなで迷路で遊んでみよう。
みんななら、神さまから信じられないようなことを言われたら(約束されたら)どうする?