イエスさまを証しする洗礼者ヨハネの働きをはっきりと語る
小さな子どもにとっても大変難しいことではあるが、イエスさまが私たちの罪を赦し、新しい命(生き方)へと導いてくださる方であることが伝わるように努めよう。そのためにも、子ども目線で罪の問題(重くなりすぎず、でも身に覚えがあるような)を指摘する工夫も必要かも。
洗礼者ヨハネが描かれている有名な絵画の一つに、グリューネヴァルトの祭壇画(正確には、イーゼンハイムの祭壇画)があげられるであろう。現在はドイツとの国境に近いフランスのコルマールにあるウンターリンデン美術館に所蔵されている。この祭壇画に描かれている洗礼者ヨハネの特徴は、左手で聖書を持ち、右手で磔刑のキリストを指示していること。しかも、その手は若干誇張的に全体のバランスに反して大きく描かれているようにも思われる。ここに、グリューネバルトが描きたかった洗礼者ヨハネの姿があるのだろう。
先週は、洗礼者ヨハネさんのお話をしたけど、覚えているかな?
じゃあ、この洗礼者ヨハネさんって、何をした人? そう、みんなを叱って、反省・悔い改めに導いていった人だよね。
先週はお話ししなかったけれど、このヨハネさん、ラクダの毛皮を着ていて(一般の人は、大抵は羊毛や麻の織物で出来た普通の服を来ていたと思う)、バッタ(あの虫のだよ)と野蜜を食べていた、ちょっと変わった人だった。おそらく、髪の毛も髭もボーボーで、真っ黒に日焼けしていて、見るからに怖そうな人だったんじゃないかな。そんな人が、「お前たち、反省しろ(悔い改めよ)。そうしないと、神さまから罰が降るぞ」なんて叱るもんだから、大の大人もビビっていたんじゃないかな、って先生は思う(だって、先生も目の前にそんな人が現れて、叱られたら、ビビるもん)。でも、先週もお話したように、それは、神さまが一人一人を愛しておられて、大切に思われていたから、反省して、正しい生き方をしてほしいって願っておられたからなんだね。
でもね、実はそれだけじゃなかったんだ。洗礼者ヨハネさんの最大の働きは、人々にイエスさまのことを証しする(紹介する)ことだったんだね。なぜなら、イエスさまこそメシア・救い主だから。イエスさまは私たちの罪、悪い心——お友達に意地悪しちゃったり、腹が立ったり、喧嘩をしたり、素直に謝れなかったり、嘘をついたり、僕たち・私たちの心の中にもいろいろと悪い心があるよね——そんな悪い心や失敗なんかを赦してくださって、正しく生きる力を与えてくださるのがイエスさまだからなんだ。だから、神さまは私たちのことを愛し、大切にしてくださっているから、どうしても、このイエスさまに出会ってほしい、イエスさまのことを知ってほしい、って願っておられるんだね。だから、洗礼者ヨハネさんに、みんなを悔い改めに導きなさい、という使命だけじゃなくて、その罪を赦してくださって、新しい力を与えてくださるイエスさまを証し(紹介)しなさい、っていうとっても大切な使命も与えられたんだ。
もうすぐクリスマス、イエスさまの誕生をお祝いする日が来るけど、ぜひみんなにもこのイエスさまと出会ってほしい、イエスさまをもっともっと知ってほしい、って先生は心から願っています。
(執筆: 浅野直樹牧師)
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
旧版(1987年版)18番「そらにはてんしの」、改訂版65番1-3「しゅをまちのぞむアドヴェント」。
用意する物
色画用紙、レースペーパーのコースターやシール、木工用ボンド、細めのリボン
•色画用紙を半分に折り、シールを貼ったりレースペーパー等を好きな形に切ったりして飾りつける。
•開いた中にクリスマスのメッセージを書いて出来上がり。
〜家族や友達、大切な人に贈りましょう〜
洗礼者ヨハネが証ししたイエスさまは、どんな方だった? そんなイエスさまをみんなは信じたい?