イエスの再臨(26節以下)をイメージしやすく語る
主の再臨・終末について話すことは、大人にも大変難しいことです。特に、子どもに対して論理的に話してもピンときません。しかし、子どもたちは想像力豊かなので、いつかイエスさまが来られるんだ、ということは、印象に残すことができるように思います。そんな子どもたちの想像力を掻き立てるような、子どもにとって身近な題材を用いて、身振り手振りを交えながら話すのが良いのではないでしょうか。また、再臨の場面を絵に描いて用いるのも有効だと思います。
サンタクロースのモデルは、ミラの主教聖ニコラウスだと言われている。彼は身売りをしなければならないような貧しい家の娘のために、窓からこっそりと金貨を投げ入れたとか。そんな彼の名前がなまって聖(セント)ニコラウス→サンタクロースとなり、プレゼントをくれる子どもたちのヒーローになった。ちなみに、サンタクロースの衣装が赤色になったのは、コカ・コーラが宣伝でイメージカラーの赤にしたからだ、とか(その前には緑色だった)。
みんな! 12月になりました。もうすぐクリスマスだね。楽しみだね。
先生にも、もちろん、君たちくらいのとき(幼稚園低学年、高学年、小学生)があったんだよ。もうクリスマスが待ち遠しくって、仕方がなかった。
何が待ち遠しかったかって? もちろん、プレゼント。今年はサンタさん、どんなプレゼントを持ってきてくれるかな、って、もう楽しみで楽しみで仕方がなかったんだ。
そして、ようやくクリスマス・イヴになった。ワクワクして、いつもよりも早く目が覚めてしまった。朝ごはんを食べて、お昼ご飯を食べて…。まだサンタさんが来るまで時間がたっぷりあったから、早く時間が過ぎないかな。早く夜にならないかな、って思っていたんだ。そして、今年こそはサンタさんを見てやるぞ、ってね。
夕ご飯を食べて、家族でテレビを見て、お風呂に入って、いつものようにベッドに入ったけど、なかなか眠れない。サンタさんまだかな。今年はちゃんと起きていて、サンタさんを見るぞ、ってワクワクしながら待っていたんだけど…。気がついたら朝になっていた。プレゼントはちゃんと枕元にあって嬉しかったんだけど、しまった、今年も寝てしまった。サンタさんを見ることができなかった、ってがっかりしたことも覚えている。みんなはどうかな?
今日の聖書には、「気をつけて、目を覚ましていなさい。」って書いてあった。そうだよね。さっきも言ったように、気をつけて、目を覚ましていないと、大切なことを見逃しちゃうかもしれないからね。
イエスさまはいつか、また私たちのところに戻ってくるよ、って約束してくださった。その時は、なんとイエスさまは雲に乗ってくるんだって。すっごいよね〜。かっこいいよね〜。そんなすごいことを見逃しちゃったら、もったいないよね。だから、いつイエスさまがきてくださってもいいように、いつもイエスさまのことを考えていきたいな、って思います。
(執筆: 浅野直樹牧師)
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
旧版(1987年版)5番「かみさまは」、改訂版64番1「きたりたまえわれらのしゅ」、65番1 「しゅをまちのぞむアドヴェント」。
用意する物
ハンカチ(普通のハンカチでも良いが、無地の布にイエス様の顔や姿を描いたものだとイメージしやすいかも)
心の目を開いて、ハンカチのイエス様が自分のところに来られるのをワクワクして待ってみよう。
ある日、イエスさまが突然やって来られて、みんなもイエスさまにお会いすることができたら、どうする? どんな気持ちだろう? 何か話したいことあるかな?