誰にでも神さまから与えられた「能力」「才能」があります。そのことを子どもたちに理解してもらいましょう。
一人一人が持っている「能力」「才能」は、ちっぽけなものだと感じられるかもしれませんが、神様の目から見ると「才能のない人」は一人もいないのです。
タラントンは、労働者1日の賃金の6000日分です。仮に1日の賃金が1万円ならば6000万円ということになります。旅に出た「主人」は神様で、「僕(しもべ)は私たち」です。タラントンは「才能」を意味する「タレント」の元になった言葉です。一番少ないタレントを授かった人でも、6000万円分の「才能」を持っているということです。そんな「才能」を眠らせてしまっては、もったいないですよね。
真之介くんはあんまり勉強が好きではありません。運動するのも、得意ではありません。だから、お勉強ができるお友達や、野球やサッカーが上手なお友達を見ると、自分はダメな子だな〜と思っていたんです。学校の遠足で、山登りをした時のことです。運動が得意なお友達は、どんどん先の方へと行ってしまいました。遅れて、「はあはあ」言いながら真之介くんと5人のお友達が登っていきます。5人のうちの一人が、京子ちゃんでした。京子ちゃんは、実は先週まで風邪をひいて学校をお休みしていたお友達です。まだちゃんと元気になっていなかったんですね。「少し休んでから行くから、先に行ってて」と、京子ちゃんは言いました。「それじゃあ僕も、一緒に休んでから行くよ」と真之介くんは言いました。真之介くんも、実はちょっと疲れていたんです。それで二人は一番最後に、遅れて山の頂上に着きました。学校の先生は言いました。「花子ちゃんは病気が治ったばかりだから、心配だったんだ。真之介くんがついてきてくれて、助かったよ」。真之介くんは心の中で言いました。「僕も、疲れていただけなんだけどね」。でも神さまはちゃ〜んと見ていたんです。真之介くんは「やさしい心」を持っているってことを。お勉強ができることも、運動が得意なことも大切です。でも、同じくらいに「やさしい心」があることも、大切なことなんですよ。
(執筆: 田島靖則牧師)
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
旧版(1987年版)9番「めぐみうけて」、改訂版9番「めぐみうけて」。
①自分の良いところを紙に書きだしてみよう。
②別な紙にお友達の良いところを一人一人書き出してみよう。
③お互いにその紙を見せ合おう。
(自分の知らなかった良いところ「タラントン(賜物)」が見つかるよ!)
タラントンは、労働者1日の賃金の6000日分です。仮に1日の賃金が1万円ならば6000万円ということになります。旅に出た「主人」は神様で、「僕(しもべ)は私たち」です。タラントンは「才能」を意味する「タレント」の元になった言葉です。一番少ないタレントを授かった人でも、6000万円分の「才能」を持っているということです。そんな「才能」を眠らせてしまっては、もったいないですよね。