将来のために、何を準備したら良いのか考えましょう。
将来のために必要なことは、人それぞれです。人と同じことをする必要はないのです。
聖書は、いつかやって来る「終末」について語っています。「終末」は、「この世の終わり」の時であり、その時にはすべての人が神様の前に呼び出されて、その生き方を振り返り、頑張って生きてきたかどうかを問われます。もちろん「終末」は、私たちが生きている間に必ずやってくるとは言えません。でも、いつその時が来ても良いように、準備をしておきなさい!というのが、「目を覚ましている」という言葉の意味なのです。
花子ちゃんは柔道を習っている女の子。柔道って上手になると、自分よりも体の大きい人を投げ飛ばしたりできるようになるんだって。すごいですね。でももちろん、それは柔道の試合がある時だけですよ。普段お家や学校で、人を投げ飛ばしたりしたら、困りますよね。花子ちゃんは柔道で強くなるために、毎日練習をしているんです。でもそのことは学校のお友達や先生たちに話したことはありません。柔道のことをよく知らない人に、「怖い」って思われちゃうと嫌だから。ある暑い夏の日、花子ちゃんは学校の帰り道、いつもの公園の横を通りかかると、なんと公園の中でお婆さんが倒れているではありませんか。「すごく暑い日だから、熱中症かもしれない」と、花子ちゃんは思いました。公園の真ん中は、日陰もなくて太陽はカンカン照りです。「お婆さんを涼しいところへ連れて行かなきゃ!」と思った花子ちゃんは、お婆さんに声をかけて横からお婆さんを支えながら日陰まで連れて行ってあげました。お婆さんは花子ちゃんよりも体が大きい人だったけど、柔道を習っている花子ちゃんだから、上手に支えることができました。
イエスさまは「だから、目を覚ましていなさい」って言っています。これって「寝てはいけない」って意味じゃないんですよ。「いつか誰かの役に立てるように、準備していなさい」っていう意味です。さあ、皆さんはどんなことを準備できるでしょう?考えてみましょう。
(執筆: 田島靖則牧師)
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
旧版(1987年版)36番「しゅイエスのみちを」、改訂版120番「しゅイェスのみちを」。
用意するもの…缶やびん、箱、食器、楽器など、叩いたりして音が出る物を用意する。
①用意した物の音の違いを聞いてみよう。
②音を出す人をひとり選び、その人は、音を出すものをほかの人に知られないように決める。
③音を出す人以外は皆、机の上に伏して目をつぶり、音を出すところを見ないようにする。
④どれを選んで音を出したか、当てられるかな?
(音を出す人を順番に代わってやってみよう)
神さまは自分に、どんなことをして欲しいと思っているのか?
自分がやりたいと思うことで、誰かの役に立てることがあるでしょうか?