イエス様の力によって、神様の恵みの中を歩もう。
・イエス様は力ある教えを語られ、様々な奇跡を行いました。それは、神様の権威(神様の力)によるものでした。しかし、イエス様のことを嫌う人々(社会の支配者層、虐げている側の人々)は、イエス様の奇跡は悪霊による(魔術のようなもの)などと批判し(マタイ12章24節参照)、イエス様を悪者として陥れようとしました。その感情は、日課の直前「神殿から商人を追い出す」(マタイ21章12節〜)で高ぶります。そして、日課の論争へと移っていきます。
・イエス様の語りは、権威の由来を示すものでした。神様に向き直って、イエス様の言葉を信じて歩む者たちに神の国への導きがあります。
・「権威」は、「力、権利」などと言い換えることができます。イエス様の「権威」は、上からの抑圧ではなく、下から仕える愛です。
・イエス様のたとえ話にある「ぶどう園」は天の国を語る時のキーワードです。また、日課の箇所では、たとえ話中の兄の「考え直した」は「後悔した、悔いた」という意味の言葉が、弟の「お父さん」は「主よ」という意味の言葉が使われています。イエス様の質問の「父親の望み」の「望み」は、他の箇所で「み心」とも訳されている言葉が使われています。
イエス様は、神様の力によって、話を聞く人を励ましたり、病気の人を癒したり、いじめられている人を助けたりしました。だけど、社会の支配者たち、みんなの前で偉そうにしている人たちは、イエス様のことを信じずに、嫌って、イエス様を悪者にしようとしました。でも、イエス様は、そんな人たちの悪口には耳を貸しませんでした。そして、イエス様は質問しました。次の二人の兄弟の内、お父さんの想っていることをしたのはどちらでしょうか。
お兄さんのほうは、お父さんが、今日、ぶどう園に行って働きなさいと言った時、はじめは「いやです」と言ったけど、でも、後で考え直して出かけていきました。弟のほうは、「お父さん、承知しました、そのようにします。」と言ったけど、でも、出かけませんでした。さて、お兄さんと弟のどちらが、お父さんの望み通りにしましたか?この時、イエス様のお話を聞いていた人たちは「お兄さんです」と言いました。その通り、正解でした。
イエス様は、この話を通して、はじめはイエス様のことを信じられないって思っても、そうじゃないって気付いたらやり直せばいいんだ、と教えようとしていました。イエス様の話を聞いて、神様に向き直って、神様の愛を受けてほしいって願っておられたのです。
みなさんは、イエス様のお話は好きですか?難しく感じますか?例えば、イエス様は、もし誰かと喧嘩することがあっても、自分は悪くないって言い張るんじゃなくて、仲直りできるようにお祈りしなさいって教えてくださいました。これは、ちょっと難しいって思うかもしれません。でも、仲直りの近道はイエス様の教えてくださった通りなんです。だから、はじめはイエス様難しいよ!って思っても、その後で、神様にお祈りしてみてね。イエス様は信じるみんなを必ず助けてくださいます。
(執筆: 小澤周平牧師)
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
旧版(1987年版)3番「きよいあさあけて」、改訂版97番「うつくしいあさも」。
・権威(けんい)とは「力があり、頼りになり、本当にすごい」ってこと。
*下のマスの中から「けんい」という文字をさがして○でかこってみよう。
*タテヨコななめにかくれてるよ!
*残った文字をならび替えて、答えを見つけてね。
答え: ○○○○○(5文字)は、私たちの生きる力です!!
・「後で考え直して」神様に(教会に)戻ってきて良かったな、って思った経験はありますか?
・はじめは聖書の言葉の意味が分からなかったけど、後になってその意味が分かって、その言葉に力を得たという経験はありますか?