・イエスさまに繋がりつづけることが天国への道であることを理解する。ペトロの信仰告白に焦点をあてる説教がスタンダードだろうが、今回は別の選択肢とした。
・誰が天国に入ることが出来るのかは神学的にもむつかしい問題。ここでは、律法を守る人が天国に入るのではなく、イエスさまのことが大好きで、天国に入ることを願っている人が天国に招かれるのだと、子どもたちとともに理解したい。
・カギの実物を見せることによって、子どもたちにカギの機能をイメージしてもらう。
・フィリポ・カイサリア地方は、イエスさまが活動の中心とされたガリラヤ湖周辺よりさらに北方の地域。聖書巻末の地図6番参照。
・16節は、人々がイエスさまのことを、ヘロデに殺された洗礼者ヨハネや、エレミヤなど旧約聖書に登場する過去の預言者の再来だと感じていたことを意味する。
・ペトロは岩を意味するあだ名で、本名がシモン・バルヨナ。「この岩の上に~」は、イエスさまが、ペトロを教会の指導者として選任したことを意味する。実際、ペトロは初代教会の指導者として活躍した。
今日はこんなものをもってきました。これは先生のおうちのカギです。先生はいつも、お出かけするときに家にカギをかけます。そしたら泥棒さんも家に入ることが出来ませんから安心です。でももし先生が、カギをかけずに出かけたり、ドアの鍵穴にカギを挿したまま出かけてしまったらどうでしょう。誰でも先生のお家に入ることが出来ますから、泥棒さんが家の中の大事なものをぜんぶ盗んでいってしまうかもしれません。でもこのカギをちゃんとかけておけば、安心してお出かけすることができるのです。
ではこのカギが、先生のお家のカギではなくて、天国に入るためのカギだったとしたらどうでしょう? みんなは、天国に入るカギをもっていますか? わたしたちが死んで天国の入口まで行ったときに、そこにカギがかかっていて、イエスさまのおられる天国に入ることができなかったら、とても困ってしまいますよね。
むかし、イエスさまの時代のユダヤの国では、天国に入るためのカギは、ファリサイ派や祭司さんのようなえらいオジさんたちだけがもっているのだ、と考えられていました。ですから天国に入るためには、このオジさんたちの言いつけを守らなければいけない、と教えられていたのです。
ところがイエスさまは、天国に入るためのカギは、わたしと一緒にいたい人みんなにわたしがプレゼントしますよ、とペトロさんや、他のお弟子さんたちにも教えてくださったのです。このカギは、目で見ることが出来ないカギですけれど、イエスさまのことが大好きな人であれば、みんなにプレゼントしてもらえます。もし、みんながイエスさまのことを大好きならば、もうちゃんとみんなのお心の中に、目に見えない天国へのカギがプレゼントされているのです。イエスさまのことを忘れて、そのカギを無くしてしまわないように、これからもイエスさまのお話をしっかり聴いていきたいと思います。
(執筆:小泉基牧師)
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
旧版(1987年版)67番「ペテロは」、改訂版53番「ペトロは」。
<用意するもの>
〇印のカードと×印のカード(子供たちで作っても良いです。)
イエスさまは色々なところで病気の人を治したり、沢山の人にパンを食べさせたりされました。
そこで人々はイエスさまのことを「洗礼者ヨハネ」だとか「エリヤ」とか「エレミヤ」と言う予言者だとか、また別の「予言者の一人だ」とか色々と知っている偉い人の名前を言って噂をしていました。
そんな時、イエスさまは「あなたはわたしを誰というか」とペトロさんに聞かれました。
では今から私がみんなに聞きますよ。
①○印のカードと×印のカードを子供達に配りそれぞれ両手に○と×のカードを持たせる
② 教師は「じゃあ聞くよ、私が正しい答えを言ったら○のカードを持っている手を上に
上げてね。間違いの答えを言ったら×のカードを持っている手を上げて下さい。
③ ではききますよ。私が言ったらすぐに○か×のカードを上にあげてね
イエスさまは、、、、、、、、、、(とここで長く引っ張って)エリヤ!
イエスさまは、、、、、、、、、、予言者!
イエスさまは、、、、、、、、、、メシヤ!
と色々な名前を言って手を上げさせる。テンポを速くしたり、最初を長くひっぱって紛らわしくしてみたりする。
では最後にみんなで言ってみましょう
「あなたはメシア、生ける神の子です」
・ファリサイ派や祭司さんたちは、天国に入るために、どんなことが必要だと考えていたのだろうか。
・またイエスさまは、どんな人が天国にふさわしいと考えられたのだろうか。