・神様がお作りになった世界には初めと終わりがあることを伝えましょう。
・終末の御言葉は恐怖を与えます。しかしキリストを信じる人々にとって終わりは「完成」、約束の成就です。だから、「あなたがたの髪の毛の1本も決してなくならない。」と約束する神様に信頼し、待ち続ける大切さを子供たちが心の中にイメージできるように伝えましょう。
・ここに書かれていますエルサレム神殿の崩壊とは紀元66~70年にローマ軍がエルサレムとその神殿とを破壊した歴史的出来事と考えられます。
・ソロモン王が神殿を完成させた時、こう祈りました。「この所に向かって僕がささげる祈りを聞き届けてください。」(列王記上8:29)イスラエルの民にとって、神殿こそが神の約束の象徴であり、保証であり、彼らの信仰そのものでした。それ故、エルサレム神殿の崩壊はまさにこの世の終わりのしるし、神の裁きと彼らは考えたと想像できます。
みなさんは嫌だな、早く終わって欲しいなと思うことはありますか? わたしは小学生のころ、給食が大嫌いでした。わたしが小学生の頃、給食は全員が残さず、必ず完食しなくてはなりませんでした。
食べ切れない人は給食の時間が終わって、お掃除が終わって、帰る時刻になっても、教室に残って全部食べ終わるまで帰れませんでした。最後に先生が「もう帰っていいよ。」と言ってくれるまで、待つしかありませんでした。しかし、嫌なことにも必ず終わりはやってきました。
反対に、終わってほしくないなということもあるでしょう。クリスマスや家族旅行、楽しい夏休み、楽しいことは終わってほしくないかもしれません。でももし終わりがなかったら、どうでしょうか?
スマホでゲームをし続けているとお母さんに「止めなさい」と怒られたことはないでしょうか?それでも止めないと、「早く寝なさい」とまた叱られます。楽しいことにも、嫌なことにも必ず始めと終わりがあるのです。
そして、神様にも初めと終わりがあります。神様は最初に天と地、すべての命ある生きもの全て、そして私たちを創られました。そして、今日の聖書が話すようにこのすべてに終わりがあるのです。
けれど神様の終わりは私たちの喜びです。何故なら、わたしたちはその時、顔と顔を合わせて神様にお目にかかることができるからです。神様は永遠の命というプレゼントをわたしたちにお与えくださいます。だから、わたしたちは神様に信頼し、神様の終わりを期待して、待つのです。「忍耐によって、あなたがたは命をかち取りなさい。」
(執筆:平岡仁子牧師)
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
旧版(1987年版)5番「かみさまは」、改訂版49番「かみさまはそのひとりごを」。
今日の聖書の箇所から言葉を選んで伝言ゲームをしよう!
「一つの石も崩さずに他の石の上に残ることのない日が来る。」(ルカ21:6)
「しかし、あなたがたの髪の毛の一本も決してなくならない。」(ルカ21:18)
「忍耐によって、あなたがたは命をかち取りなさい。」(ルカ21:19)
など。
はじめとおわりで言葉が変わったかな?大人数でやってみよう!
(難しい場合は、主の祈りや聖書の登場人物の名前などでも良い)
・聖書に書かれている初めと終わりを捜してみましょう。