2022年10月16日 聖霊降臨後第12主日
ルカ18:1~8 創32:23~33 2テモ3:14~4:5

今週の聖句

「言っておくが、神は速やかに裁いてくださる。」
ルカによる福音書18章8節

ねらい

祈りの大切さに気づかされること。

神さまは誠実でいつくしみ深い方であるから、必ず祈りを聞いてくださる方である。

説教作成のヒント

「人の子が来る時」は聖書では終末を意味している。終末を意識させるのには二つの側面がある。やもめの現状、訴えを通して、困難な現実、苦難や迫害の中での希望のメッセージという面、希望と励ましの面がまずある。もう一つは「人の子が来るとき、果たして地上に信仰を見いだすだろうか」という警告の面も見逃してはならない。

豆知識

裁き:「悪を断罪する」という面だけでなく「善悪をはっきりさせ、弱い人を守る」という意味がある。

やもめ:ユダヤ人の生活習慣では、夫をなくした上に子どものいない女性には彼女を擁護したり、面倒を見たりする者はいなかった。

説教

二〇一〇年にチリのサンホセ鉱山で落盤事故があり、地下七百メートルに閉じ込められた三十三人の作業員が七十日ぶりに地上に引き上げられた出来事がありました。落盤事故が起きて絶望視されていましたが、十七日後に地底の避難所にいることが分かりましたが、長い時間をかけて誰一人欠けることなく、救出できたのは本人や家族が絶望的に思うような時でも、希望をもつ、失望せずにいたことが非常に重要なことだったそうです。チリはカトリック信者の方が多い国です。希望を神さまに委ねていく姿がそこにあったのです。

 イエス様の譬え話は「常に祈るべきこと」を私たちに教えてくださるためです。当時、社会的には最も弱い立場、また聖書の中でも最も貧しい者におかれていたやもめが、自分の利益しか考えないような裁判官の所へ足しげく通い、自分を守ってくれるように忍耐強く願い続けたのです。冷徹非道な裁判官さえ、根負けして彼女の願いを聞き入れた。ましてや私たちを愛する神さまは、ご自分の大切な子たちの叫びをいつまでも放っておかれるはずはないという実に明快な教えです。神さまはわたしの祈りを聞いてくださる方です。

 ここでもう一つ大切なことを覚えたいと思います。私たちが決してただお祈りしていればよいということを伝えるのではありません。失望するような、絶望するような、そんな現実がこの世界には確かにあります。地震や台風、災害、不慮の事故は幸せな人生を願う人にも突如として襲います。全然、神さまは祈りを聞いてくださらない、願いを叶えてくださらないと感じてしまうこともあるでしょう。でも、祈ることは神さまを自分の思い通りに動かすことではありません。神さまが働いてくださる、神さまの愛のみわざに気づかされていく。それが祈りです。常に祈っているでしょうか。困難な時ほど神さまに委ねているでしょうか。どんな時も希望を失わず、神さまの愛を受け取りながら歩みましょう。

(執筆:加納寛之牧師)

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

旧版(1987年版)55番「てをあわせ」、改訂版17番「てをあわせ」。

やってみよう

〈用意するもの〉

封筒や箱など 鉛筆やペン 紙(A4の半分や4分の1など、字が書きやすいサイズ)

(③の※の時、必要に応じて色画用紙)


①紙にお祈りを書く

②封筒または箱に紙を入れる

③みんなが書けたら一枚ずつ取り出してお祈りする

(※この時、輪になってお祈りしてもいいですし、紙を壁やホワイトボードに貼りながらお祈りしても◎ 紙を葉っぱの形にして木の幹の形のものに貼り付けていったり、ハートの形の紙に書いて繋いでいくなど、みんなのお祈りが集まって何かの形になるというふうにしてもいいですね)


神様はいつも私たちのお祈りを聞いてくださっています。今、心にある不安や心配なこと、嫌だったこと、悲しかったことなどを紙に書いてみんなと一緒にお祈りしてみましょう。

はなしてみよう

わたしたちが「気を落として」しまうこと(時)はどんなことでしょう。それが自分自身のこと(自分中心)だけにとどまるのか、祈りとして人の苦しみとつながっている(共感している)か、二つの側面があるでしょう。