イエスの愛に平和があることを知る。
イエスは、自然から愛を学んでいる。たとえば、雨や太陽の光が悪人にも善人にも等しく降り注ぐことを感じている(マタイ5章45節)。また、穢れた鳥とされていたカラス(レビ記11章15節)や役に立たない雑草が神によって生かされていることを語る(ルカ12章24, 27-28節)。イエスは、人を悪人と善人に分けることはしない。ここにイエスの愛がある。
イエスは、差別されていた人、仲間はずれにされていた人、嫌われた仕事をしていた人、病気の人と一緒に食事をし、交流を持った。そして、この人たちの中からイエスに従ってきた人たち(弟子たち)が出てきた。イエスは、この弟子たちに向かって語っていると考えられる。
イエスさまは、私たちを愛していると言います。イエスさまの愛って何でしょうか。
イエスさまは、カラスを見たら愛が分かるよと教えてくださいました。実は、カラスは嫌われている鳥でした。けれども、そんな嫌われ者のカラスでも、虫や木の実を食べたり、川や雨が降ってできた水たまりの水を飲んだりして生きています。そして、カラスの食べ物や飲む水をくださっているのは神さまです。ですから、人間が勝手に嫌っているカラスでも、神さまは食べ物や飲む水をくださって生かしています。そして、これこそが愛なのだとイエスさまは言います。
イエスさまは、この愛を私たちに向けてくださっています。つまり、私たちが人から嫌われるようなことがあっても、イエスさまは私たちを嫌いになることはないのです。それどころか、私たちが元気に生きられるようにと私たちといつも一緒にいて、力づけて支えてくださいます。
最後に、イエスさまは私たちがこの愛を持つことを望んでおられます。イエスさまの愛は、私たちを通して広がっていくものだからです。私たち人間は、勝手に誰かを嫌ったりして、その人のことを大切にできないことがあるのですが、イエスさまのように人を大切にすることを学んでいきたいと思います。そして、そのためにも、イエスさまは一緒にいてくださいます。
(執筆:関満能牧師)
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
旧版(1987年版)103番「どんなにちいさい」、改訂版58番「どんなにちいさいことりでも」。
* 折り紙で鳩を折って、平和を願うしおりを作ろう
用意するもの…台紙となる厚手の紙(色画用紙でもよい)、折り紙、ペン(色々な色)、のり、リボン、穴あけパンチ
1 台紙となる紙を、5.5㎝×17㎝の大きさに切る。(これは折り紙1/4の大きさに合わせた。小さいサイズが折れない時は、普通のサイズで折り、台紙を10㎝×15㎝にする。)
2 折り紙を1/4の大きさに切る。
3 折り紙で鳩を折る。(鳩の折り方について、参考にしたのは「折り紙鳩の折り方・YouTube・保育士バンク」)
4 台紙の片面に今日のみ言葉「わたしもあなたがたを愛してきた。わたしの愛にとどまりなさい」ヨハネ15:9 を書く。
5 その裏に、鳩を貼り、空いているところに「平和」の文字を好きなように書く。
6 上のほうに穴をあけ、リボンを結ぶ。
*たくさん作って、プレゼントしても良い。教会の大人の方々にあげる等々。みんなで平和を覚えて祈りたいですね。
・人を好きになったり嫌いになったりすることと、愛はどこか違いがあるでしょうか。違いがあるとしたらどんなところが違うのでしょうか。
・その上で、この一週間、何か一つ自分ができる愛があるとすればそれは何でしょうか。