イエス様の言葉を聞くことの大切さを学ぶ。
① 一見すると、イエス様はマルタの態度を否定しておられるように見えますが、そうではありません。
② マルタにも優しい目を向けておられます。
③ しかしイエス様は、神の言葉に耳を傾けることの大切さを教えておられます。
① マルタとマリアは姉妹、イエス様によって復活させられたラザロも兄妹です。
誰でも大好きな人や大切な人を家に招待する時には、お掃除をして、美味しい飲み物やご馳走を用意します。大好きなおもちゃを見せたくなったりもします。これを「おもてなし」と言います。人をお招きする時には、喜んでもらうために「おもてなし」をしますね。
イエス様がマルタとマリアの姉妹の家においでになりました。マルタはイエス様に喜んでもらおうと一生懸命に「おもてなし」をしています。ところが、マリアはマルタのように働くのではなくて、イエス様の足元に座ってイエス様の話を熱心に聞いていました。それを見たマルタは、どうしてマリアは働かないのか、自分ばかりイエス様のそばにいてずるいと腹が立ってきました。誰でも一生懸命に働くと、他の人が同じように一生懸命働かないとイライラしますよね。そしてどうして自分ばっかりと考えてしまいます。マルタは最初はイエス様のためを思っておもてなしの準備をしていたのが、マリアに比べて自分が損をしているように感じてしまい、マルタは最初の目的を見失ってしまったのです。そこでマルタはイエス様に「マリアに手伝いをするように言ってください」とお願いしたのです。イエス様は、マルタの一生懸命な気持ちと悔しい気持ちをしっかりと受け止めてくださいました。でもイエス様は、マルタにもご自分の話を聞いてほしかったのです。イエス様にとって一番うれしいことは、神様の言葉を聞いてくれることだったのです。イエス様への一番の「おもてなし」は、神様のお話を聞くことです。
イエス様のお話を聞くとき、つまんないなと思う事もあると思います。それ聞いたことがあると思う時もあるでしょう。でも何度も聞くうちに、前に聞いた時とは違うことを感じたり、忘れていたことを思い出したりします。そうするうちにイエス様の言葉が、みんなの心の中にしっかりとしみこんでいくことでしょう。
(執筆:松岡俊一郎牧師)
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
旧版(1987年版)102番「イエスさまのおこえが」、改訂版6番「イエスさまのことばが」。
今日の聖書でイエス様は、私たちはどんなことよりも神様のお話を聞くことが大切だと言っています。自分にとって、大切なものはなんでしょうか?考えてみましょう。紙に、自分が大切だと思っているものを5つ書き出してみましょう。なぜそれが大切なのか、お互いに話してみましょう。正解も不正解もありません。日々の生活を振り返りながら、大切なものを考えてみましょう。
イエス様のお話の中でどんな話を覚えていますか。