2022年5月29日 主の昇天
ルカ24:44~53 使1:1~11 エフェ1:15~23

今週の聖句

「祝福しながら彼らを離れ、天に上げられた。」
ルカによる福音書24章51節

ねらい

・イエス様は復活して、弟子たちに現れたのち、弟子たちを祝福しながら天に上げられました。その時の弟子たちは大喜びました。イエス様の祝福を頂き、イエス様を天のかなたに見上げると、大きな喜びがわき起こりました。それは、二千年前の弟子たちだけではありません。この喜びを説教を通して、子どもたちと共に分かち合いたいと思います。

説教作成のヒント

・イエス様が十字架におかかりになられ復活なさって、イエス様は特にイエス様を慕う弟子たちに現れ、イエス様は天に上げられました。私たちはどの国にあっても上を見上げたら大空が広がります。それはイエス様というお方がこれからこの地上にあまねく宣べ伝えられていくことを指し示すような出来事であったと思います。

・キリストへの信仰の目が開かれて、子どもたちと復活と昇天の出来事と、そこに生まれる弟子たちの喜びの気持ちを共有できたらと思います。

豆知識

・イエス様の昇天の出来事が記されているのは、ルカとマルコと使徒言行録です。その期間は使徒言行録によれば40日ほどの期間でした。

・イエス様の昇天の後、教会は聖霊降臨の時を迎え、キリストの十字架と復活の福音が世界中に宣べ伝えられていきます。

説教

イエス様はよみがえった後、弟子たちにそのお姿を現されました。そして、四十日ほどしたある時、イエス様は大空高く挙げられたのです。そのことをお祝いするのが今日の礼拝です。

春の晴れた日に青空を見上げてみると、とてもさわやかな気持ちになります。いつまでも大空を眺めていたくなります。そして、どこまで果てしなく高い大空に私たちはさまざまなことを思います。あの高い空の上には何があるのかな。あの空のもっと上には何があるのかな。そして、どこかわたしたちの知らない国があるのかな。空の遥か上にはどんな人が住んでいるのかな。私たち誰もが一度は抱く素直な疑問です。

今でこそ、大空のかなたに宇宙があって、そこには月や数々の星があることがわかりますが、今からの二千年程前の大昔に、イエス様が十字架におかかりになられよみがえられたときにも、きっと人々は大空を見上げながら、私たちが思うようなことを想像して、胸を膨らませていたのではないでしょうか。

イエス様にとっても、イエス様の弟子たちにとっても、空はたどり着くことのできないはずのはるか遠い世界でした。イエス様が天に上げられたということは、イエス様がこの世界を超えたところに挙げられたということであり、私たちに決して終わることのない命の世界への扉を開いてくださったということだと思います。そして、イエス様は私たちのこの世界をはるかに超えた世界へと上がられて、そこでこの世界を高くから見てくださっているのです。

だから、私たちがいつも上を見上げたら大空が広がっているように、私たちがどんなに辛いことがあってもきっとイエス様は大空の果てから私たちを見守っていてくださり、苦しむ心にそって寄り添ってくださるのです。

そして、来週はペンテコステといって、聖霊の神さまが高い所から弟子たちのところに降ってきました。弟子たちは、勇気に満たされて、イエス様の復活を人々に伝え始めていきます。

(執筆:渡邉克博牧師)

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

旧版(1987年版)102番「イエスさまのおこえが」、改訂版92番「たたえよ、このひ」。

やってみよう

☆パラシュートを作ろう

<用意するもの>

ビニール袋(わの部分を切って四角形にしておく・1枚で二人分とれます)、セロテープ、糸(同じ長さ30センチくらいに切っておく・1人4本使います)、ねんど、アルミホイル、マジック

①ビニールにイエス様の顔を書く。

②糸をビニールの4隅にセロテープでくっつける。

③4本の糸を一つにくくり、ねんどをかぶせるように丸く包む。(重しになります)※粘土が大きすぎると飛びません。

④ねんど部分をアルミ箔で覆います。

「今日はイエス様が天に昇られた日です。イエス様パラシュートを飛ばしてみましょう。」

はなしてみよう

・空を眺めていると皆さんはどのようなことを思いますか?

・イエス様はなぜ大空へと挙げられたのでしょうか?