自分の知識や経験を超える神の言葉
魚がいっぱい獲れてすごい!ということよりも、ペトロの驚きに注目する。
恐れることはないというメッセージを伝える。
ギリシア語の「漁師」という単語には「人を惹きつける」という意味があります。
みなさんは魚釣りをしたことがありますか。魚釣りは魚が釣れれば楽しいのですが、いつでも釣れるわけではありません。魚たちも、私たちと同じように夜は眠っていますし、天気が悪ければ外にあまり出てきません。魚がよく釣れる時間帯となかなか釣れない時間帯があります。釣りをする時は潮の流れや気温、天気などを観察して、釣る時間や場所をよく見定めないと、魚は全く釣れません。今日の聖書の箇所に登場するシモン・ペトロは漁師です。魚を獲るプロですから、いつどこで、どういう状況で魚がよく獲れるか知識と経験をたくさん持っています。ですから、イエス様が「沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさい」と言った時、シモン・ペトロは「先生、わたしたちは、夜通し苦労しましたが、何もとれませんでした」と答えました。漁師としての知識と経験からすれば、もう今から魚なんて獲れるはずがないと思っています。それでも、「しかし、お言葉ですから、網を降ろしてみましょう」と言って漁を始めました。すると魚がいっぱい獲れました。シモン・ペトロは驚きます。獲れるはずがないと思っていたのに、イエス様の言葉を聞いたら魚がいっぱい獲れました。シモン・ペトロは自分の知識や経験ではまだまだ分からないことがいっぱいあると気づきました。私たちは自分が何でも知っていると思うと他の人の言葉を聞くことができなくなってしまいます。イエス様の言葉も聞けなくなってしまいます。私たちは知らないことや分からないことに不安や怖さを感じてしまいますが、シモン・ペトロは「お言葉ですから」とイエス様の言葉を信じて漁に出ました。私たちも知らないことや分からないことに出会った時、イエス様の言葉を信じて一歩を踏み出してみましょう。イエス様は私たちを一緒にいてくださって「恐れることはない」といつも励ましてくれています。
(執筆:多田 哲牧師)
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
旧版(1987年版)67番「ペテロは」、改訂版53番「ペテロは」。
リーダーがイエスさま役。みんなは弟子になる。
さんびか(例:こどもさんびか53)を歌いながら部屋を歩き回り、突然リーダーが「(例えば)本箱!」と言うとみんなで本箱にタッチしにいく。
リーダー(イエスさま)の言う通りにすばやく?!従って行動しましょう。
※「イエスさまが言いました」という他のゲームでもよい。「イエスさまが言いました。○○してください」と言われた時はその動きをする。「イエスさまがいいました」と言わなかった時は動いてはいけない。
自分がよく知っていることに対して他の人から意見されたら、どのように感じますか。
知らないことや分からないことに挑戦しなければならない時、どうしますか。