TNG The Next Generation

2022年1月16日 顕現後第2主日

福音書 ヨハ2:1~11
第一の日課 イザ62:1~5
第二の日課 Iコリ12:1~11

今週の聖句

「イエスは、この最初のしるしをガリラヤのカナで行って、その栄光を現された。」
ヨハネによる福音書2章11節

ねらい

水がぶどう酒に変わるという出来事を、どのように理解することができるかということです。ここには、あまりにも大きな飛躍があります。

説教作成のヒント

・婚宴の場で欠くことのできない一つに、ぶどう酒があります。ですから、宴会の只中で、ぶどう酒がなくなる、足りないということは、とても考え辛い出来事です。しかし、それがカナの婚宴で起こったのです。

・「ぶどう酒がなくなりました。」は、「救いがなくなりました」と言い代えてもよいほどの意味を持っていました。私たちにとって、ぶどう酒とは何でしょうか。水をお酒に変えるという大きな飛躍を、私たちはどのように受け止めることができるでしょうか。これは信仰による以外にはないのでしょう。

・ヨハネ福音書では、見ないで信じることの大切さを伝えています。

・イエスが、「水がめに水をいっぱい入れなさい。」と言われた水がぶどう酒に変わったしるしを見て、弟子たちは信じたとあります。ヨハネ福音書で最初のしるしです。このしるしを、どのように理解し、受けとめるかにあります。

豆知識

マタイ、マルコ、ルカ福音書では、イエスの奇跡と呼ばれる行為が、ヨハネ福音書では「しるし」として表現されています。

説教

みなさん!グリム童話の中に、「金の鍵」というお話しを読んだり、聞いたりしたことがありますか?お話しは、こうです。

ある冬の日、ひとりの若者は、森に薪(まき)を取りに出かけました。そして薪をソリにのせて家に帰ろうとするのですが、余りの寒さに、木を燃やして体を暖めようと思い、土が見えるまで足元の雪を取り除きました。

すると金の鍵が出て来ました。そこで、若者は鍵があるのだから、きっと鍵のかかった箱があるにちがいないと思い、さらに土を掘ってみると、鉄製の小さな箱を見つけました。その金の鍵を穴に差し込んでみるとピッタリ合い、若者は鍵をひと回ししてみました。そしてこの童話を書いた人は、「さて、私たちは、若者がちゃんと開けて、箱の蓋(ふた)をとるまで、待たなければなりません。ふたが開いたら、どんなにすばらしい宝ものが、小箱の中にあるかが、分かるでしょう。」と言い、その箱の中に何が入っているかは分からずじまいにお話しは終わります。

では、なぜ開けて、その箱の中身を明らかにしなかったのか、との質問が出てきますよね。もちろん敢えて、中身が分からずじまいにあるのは、この童話を読む人に箱の中を想像させるためでしょう。ある人は、結局、何も箱の中には入っていなかったに違いない、と考えるかもしれません。また、ある人は、金の鍵だから、箱の中は黄金のように輝く宝物と考えるかもしれません。しかし、この童話が、敢えて箱の中に何が入っているかを、示さずに終わっているのは、一人ひとりの想像力を発揮させること以上に、人はそこにある夢と希望と奇跡をも見ることができるからでしょう。

「水がぶどう酒に変わったしるしを見て、弟子たちは信じた。」そして、「イエスさまは、この最初のしるしをガリラヤのカナで行って、その栄光を現された」というカナの婚宴でのしるし(奇跡)と出来事は、世界中で、今日もまた起こっています。また私たちは例外なく、一人ひとり神さまから金の鍵をあずかっています。そしていつか、その鍵で箱を開けることになります。そのとき、間違いなく、人の思いでは考えられない、水がぶどう酒に変わった大きなしるしを見るに違いありません。失望することなく、感謝をもって過ごしてまいりましょう。

(執筆:渡邉 純幸牧師)

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

やってみよう

はなしてみよう

・「水がぶどう酒に変わる」というこの奇跡は、私たちの住んでいる世界でも起こりますか?

・イエスさまの弟子さんたちは、「水がぶどう酒に変わったしるしを見て信じた」とありますが、「ねらい」の項目でも触れましたが、ここには大きな「飛躍(ひやく)」が必要です。この飛躍どのように理解すればよいでしょうか?

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