自分で良い悪いを判断せずに、神様のみ言葉にしたがって、神様の御用をしていくことこそ「天に富をつむ」ことになる。「天に富をつむ」ことはどんなことか考えてみよう。
物事を判断するということはとても難しいと言えます。どうしても先入観が先に立ってしまいます。自分では正確に判断したつもりでも、その判断にはなにかしら影響しているものがあります。まっさらな自分で判断 することができれば、良いか悪いかがわかるのですが。結局一つの判断基準を持たされてしまっているなと思うことがしばしばあります。
イエス様は「なぜわたしを善い」というかと言われました。善い先生、悪い先生ということを決めるのは自分の問題であって、神様の問題ではありません。神様に対して、善い神様ならきく、善くない神様なら聞かないと いうものはありません。神様に対しては従うことのみです。私たちに今日与えられた働きも「善い」「悪い」はありません。すべては神様から与えられた働きしかないのです。だからこそ、小さいと思える仕事でも誠実に行うことを求められています。
イエス様が旅に出ようとしたとき、ある人が走り寄ってイエス様に質問をします。彼は金持ちだったと聖書は記しています。質問の内容は「永遠の命を受け継ぐには、何をすればよいでしょうか」というものでした。
それに対してイエス様は「十戒」を守る事、財産のすべてを施して「神様に従うこと」と答えます。面白いことに、イエス様は彼の質問の最初の「善い」という言葉に注目しておられます。なぜ私を「善い」というのかと。
みなさんは大人になって、どんなことがしたいですか?いろいろありますね。ケーキ屋さんになりたい。世界中を旅行したい。美味しいものをたくさん食べたい。でもそれにはお金が必要ですよね。じゃあ、大金持ちになったらいいかもしれません。そうなって先生にもぜひ分けて下さいね。大金持ちになったら幸せなんでしょうね。でも聖書ではそうでもないようですよ。
イエス様が旅に出ようとしたとき、ある人が走り寄ってイエス様に質問をします。その人は大金持ちさんでした。質問の内容は「永遠の命を受け継ぐには、何をすればよいでしょうか」というものでした。ちょっと難しいですね。でもどんなにお金を持っていても「永遠の命」はお金では買えないものです。きっと自分の命に心配だったのでしょう。だって命あってのお金ですから。その質問にイエス様は「十戒」を守る事、財産のすべてを施して「神様に従うこと」と答えておられます。
しかしその前に、イエス様は彼の質問の最初の「善い」という言葉をみつけられました。なぜ私を「善い」というのかと。とっても不思議です。善いか悪いかはわからないのに。それに善いのは神さまだけと言われました。
こんな話があります。ある人がお肉屋に行き、店の人に「この中で上等のよい肉を切ってくれ」と頼みます。すると店の人は「うちの肉に、よくない肉があるとでもいうのですかい」と答えたというのです。それだけのお話です。「善い」「悪い」を決めているのは自分で、そこには肉しかないよね。自分の勝手なかんがえばかりだと神様の事はわからないよと言われたのです。善かったらやる、善くなかったらやらない。好きならやる、嫌いならやらない。でも神様の事は好きでも嫌いでもやることが大切です。神様のお心を信じて、神様の働きを共にしていくことが「天に富をつむ」ことになります。
イエス様は「なぜわたしを善い」というかと言われました。善い先生、悪い先生ということを決めるのは自分であって、神様の問題ではありません。神様に対して、善い神様ならきく、善くない神様なら聞かないというものはありません。神様に対しては従うことです。すべては神様から与えられた働きしかないのです。だからこそ、小さいと思える仕事でも心込めて行うことが一番大切です。
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
旧版(1987年版)60番「かみよわたしの」、改訂版7番「イェスさまきょうもわたしを」。
*用意するもの… お菓子などの箱(あまり大きくない方がいい。一人、3個づつくらい)
小さめのポストイットなければメモ用紙でもいい。その場合はセロテ―プを用意。
① 自分にもしもお金がたくさんあったら、何に使うか、考えてみよう。
② では、誰か、ほかの人のためにお金を使うとしたら何ができるか考えてみよう。
例えば、自分の周りだけでなく、いろいろな所に困っている人、お金を必要とするところはどこにあ
るかな?
③ ポストイットに自分のために使うことを一つのポストイットにひとつずつ、3つ書き、ほかの人のた
めに使うことも同じように、3つ書いてみましょう。
④ 自分のために使うと書いたものは、自分の前に貼り、ほかの人のために使うと思ったものは、箱に貼
ります。
⑤ 机の真ん中に、貼った箱をそれぞれ持ち寄り、それぞれ書いたことをみんなでシェアしてみましょ
う。そして、みんなの箱を積んでみましょう。
高く積めるかな?
富を積むって何かな。貯金をする。この世で大金持ちになる。それでは大金持ちになって何をしますか。豪華な家に住み、美味しいものをたくさん食べて、楽しい生活をする。車も何台も持って、毎日贅沢に暮らすことでしょうか。でもそれって本当に楽しいですか。だって命がなくなったらどうする?
それでは天に富をつむってどんなことでしょうか。天に富を積んだらどうなる?