2021年9月26日 聖霊降臨後第18主日
マコ9:38~50 民11:4~6, 10~16, 24~29 ヤコ5:13~20

今週の聖句

「自分自身の内に塩を持ちなさい。」
マルコによる福音書9章50節

ねらい

前段落から見ると、小さな子供を受け入れる勧め、そして、本日の38節~の段落に、イエスの名を使って悪霊を追い出す者をやめさせないように、という勧め、そして、42節~が、小さな者の一人をつまずかせないように、との勧めです。一貫して、「相手を見下ろさず、見捨てず、受け入れて、尊び合う」ことが伝えられています。そして、そのあり方が「塩を持つ」と言われています。であれば、その「塩」に「ゆるし」「愛」「寛大さ」を見ていきたい。

説教作成のヒント

本日の聖書個所にある話をそのまま引用しても良いと思いつつ、今回は、身近なところで、「ちょっと違うやり方」ということから、「他の教会」ということをあげてみた。こうしてあげる例は、他にふさわしいものがあれば、どんどんかえてほしい。

「自分の持つ常識」「自分のやり方」は、必ずしも「相手の常識」「相手のやり方」と一致しない。その違いを知り、違う生き方を知るのは、多様性のある現代において、特に大事ではないかと思う。

豆知識

「大きな石臼」とある。教会では、これをいつもしている人がいる。牧師である。あのラウンドカラーのいわれは、これにあると言う。つまり、「小さな一人をつまずかせてはいけない」ということを肝に銘じておきなさいと、牧師は、いつも首に石臼をまいている。信徒一人一人もおぼえていて良いことと思う。

つまずかせるならば、手を、足を、目を取ってしまえ、という、ぎょっとする言葉である。これは、私が教会に行き始めた、若い頃に疑問を持って、「わたしはやっぱりこの手を切るべきですか」と信仰の先輩に尋ねた。そうしたら、その方は、「本当はそう。でも、そうしなくていいように、イエスさまが代わりに傷を負ってくださった」と教えてくださいました。福音に目が開かれた思いがした時でした。

説教

私たちは今、ルーテル教会にいます。先生はルーテル教会が大好きです。ここにいる皆のことも大好きだし、ここでみんなと一緒に讃美歌を歌ったり、お祈りをしたりすることが大好きです。

実は、ルーテル教会のほかにも、いろいろな教会があります。皆知ってるかな。

おんなじ「教会」と言っても、いろいろな教会があります。

ちょっと違う感じの教会もあります。たとえば、歌っている讃美歌が違う教会もあります。お祈りするときの言葉が、ちょっと違う教会もあります。牧師先生の着ている服も違う教会があります。大きい教会もあるし、小さい教会もあります。

先生が前に行った、ある教会は、オルガンだけではなくて、たくさんの楽器があって、ギターを持っている人、ドラムをたたいている人、トランペットを吹いている人がいて、なんだか、にぎやかな礼拝をしていました。

そういう教会の人が、もしも、ルーテル教会に来たら、「あれ、ずいぶん静かなんだな」と思うかもしれませんね。

やり方は違うけれど、でも、やっぱりイエスさまを信じています。大きな教会でも、小さな教会でも、楽器がたくさんでも、少なくても、イエスさまを信じて、お祈りする心、信じる心は、同じです。

そしてもちろんどんなやり方をしていても、イエスさまは、同じように、私たちを愛してくださいます。

きょうの聖書を読むと、お弟子さんたちが、ちょっと違うやり方で神様を信じている人を見た時の話でした。「イエスさま、あの人たちは、違うやり方をしているのです」と言いました。

そうしたら、イエスさまは、「いいんだよ。私のことを大切にする気持ちは同じなのだよ」と言われました。

そして、不思議なこともイエスさまはおっしゃいました。

「心の中に塩を持っていなさい」と。

塩って、野菜や、お肉や、お魚を、おいしくしてくれますよね。

塩が、お肉や、お魚や、お野菜をおいしく生かしてくれるように、イエスさまは、色々な人を、生かし合って、認め合っていくことを勧められたのです。

「自分自身の内に塩を持ちなさい。」とっても嬉しいお言葉ですね。おぼえておきましょう。

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

旧版(1987年版)60番「かみよわたしの」、改訂版7番「イェスさまきょうもわたしを」。

やってみよう

☆塩のキャンドルをつくろう!

私たちに必要不可欠な“塩”。その“塩”を用いて、キャンドルを作ってみましょう。完成した作品をみんなで見せ合うのも楽しいですね。


<材料・作り方>

食塩、絵の具(チューブ式)、瓶、スプーン、使い捨て容器、ろうそく、ハサミ。

使い捨て容器に食塩と好きな絵の具を適量入れ、スプーンで混ぜ合わせます。4〜5色作ると良いでしょう。瓶に色付いた食塩を、スプーンを使って入れていきます。わざと高い部分と低い部分ができるように山を作って入れると、層の曲線がきれいにでます。ろうそくを細かく刻んで、残ったろうそくの紐を食塩の入った瓶の中心にしっかり入れます。ろうそくを溶かし、瓶へ流し入れます。冷ましたら完成!

はなしてみよう

塩の役目って何だろう。

味付けのほかに何があるでしょう。

ものを腐らせない役目もあります。梅干しなんかがそうです。

同じ味付けと言っても、たとえば、甘いあんこの中にも塩が入っています。

塩のおかげで、甘さが、引き立つのです。

つまり、塩って、「相手を生かす」のですよね。そして、「相手を生かした」あと、自分は消えて見えなくなります。

見えないところで、イエスさまのお言葉、イエスさまの愛が、私たちを生かしていること、思い出しましょう。