主イエス・キリストは人間となった神様。
脈絡をつかむこと、繰り返し読むこと(他の訳も含めて)。
イエス様は周りの人々から見て特別に目立った存在ではなかったということ。
聖画のように後光が指していたわけではないし、オーラや威厳を感じさせるような人でもなかった。
イエス様が、「わたしが命のパンである」と宣言されると、これを聞いたユダヤ人たちはつぶやきます。「これはヨセフの息子のイエスではないか。我々はその父も母も知っている。どうして今、『わたしは天から降って来た』などと言うのか」と。イエス様は自分たちと同じ普通の人間なのに、どうして「わたしは天から降って来た」などと言えるのか、と言うわけです。そんなユダヤ人に対する答えが44節以下です。
そこでイエス様はご自分が神であることの証拠を示して人々を説得しようとはしません。そうではなく、「わたしをお遣わしになった父が引き寄せてくださらなければ、だれもわたしのもとへ来ることはできない」と言われました。「わたしのもとへ来る」とはイエス様を信じてその救いにあずかることです。イエス様を遣わされた父なる神様が、イエス様のもとに引き寄せてくださいます。そうでなければ、誰もイエス様を信じることはできません。イエス・キリストへの信仰は、この私が理解して、納得して、と言うものではなく、父なる神様が与えてくださるのです。「父から聞いて学んだ者は皆、わたしのもとに来る」とあります。それは父なる神様によって教えられ、そのみ言葉を聞いて学ぶことによって、信じる者となると言うことです。
大切なことは、聖書の言葉を聞くことです。神様は聖書においてご自身を語ります。聖書を通して父なる神様は私たちに語りかけ、教えてくださいます。そうすることによって私たちをイエス様のもとに引き寄せてくださるのです。ですから、「父が引き寄せてくださる人」と言うのは、み言葉を聞き続ける人です。聖書を通して神様の言葉に聞くことよってこそ、私たちはイエス様を信じる者とされるのです。
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
旧版(1987年版)102番「イエスさまのおこえが」、改訂版122番(1,2,4)「さあ、ともにいきよう」。
〈用意するもの〉
紙、クレヨンなど
・イエスさまが生まれたところ、育ったところはどこでしょう?聖書から探してみよう
(ヒント 生まれた場所 マタイ2:1
育った場所 マタイ2:22−23
聖書地図第6図)
・イエスさまが生まれたところ、育ったところは今どこにあるでしょう?地図などで調べてみよう
・その地域にはどんな人が多く住んでいるでしょう?調べてみよう
・あなたの想像するイエスさまの絵を描いてみよう!
45節の、「彼らは皆、神によって教えられる」という預言者の書からの引用は、
『イザヤ書』54章13節の「あなたの子らは皆、主について教えを受け」を指していると思われる。