神様のみ心が行われるように、へりくだって歩まれたイエス様を覚えよう。
この日は復活祭の一週間前にあたります。今週は、イエス様の受難を覚える受難週です。十字架の出来事の直前、イエス様がエルサレムに入られる時、人々はイエス様を王様のように迎えました。ただ、イエス様は、武力や権力で世界を制圧する王様ではなく、謙遜に神様のみ心に従い自らを低くする方でした。へりくだる姿こそイエス様の強さでした。そして、そのイエス様の強さ、優しさ、愛、力といったものは、十字架においてはっきりと現れました。子どもたちに向けては、イエス様を通して神様の救いの恵みがやって来たということを伝えると良いでしょう。
「子ろば」は(旧約)ゼカリヤ9:9等参照。「しゅろ」への言及は、ヨハネによる福音書12:13を参考(興味のある方は、(旧約)レビ記23:39-43や (旧約続編)マカバイⅠ13:51なども)。「ホサナ」とは、もともと「お救いください」の意味で、相手を救ってくださる王様だと確信して叫ぶ時「万歳!」という意味。(旧約)詩編115-118編は、祭りの時の巡礼の歌として知られます。テーマの聖句である11:9は詩編118:25−26に由来します。後に、王を迎える際にも用いられました。衣を道に敷くのは、王を迎える行為と考えられます((旧約)列王記下9:13参考)。『こどもさんびか』改訂版の82番「ダビデの子ホサナ」は北欧のルーテル教会発の賛美歌です(『讃美歌21略解』307番参照)。
来週はイースター、復活祭です。イエス様の十字架と復活の出来事を記念して、みんなでお祝いする日です。来週が楽しみですね。もちろん、復活祭の礼拝とお祝いは誰でも参加できます。だって、イエス様は優しい方ですから。
優しいイエス様は、とても強い方でもありました。どんな風に強かったと思う?強い武器を持っていたのかな?敵をいっぱい倒したのかな?実際は、そうではありませんでした。今日の聖書では、イエス様がエルサレムという街に入った時の出来事を聞きました。その時、イエス様のまわりに大勢の人が集まってきて言いました。「ホサナ。主の名によって来られる方に、祝福があるように」。イエス様、万歳!イエス様、おめでとう!イエス様は王様のようにお祝いされました。
でも、イエス様ご自身は、ほかの王様のように威張って、カッコつけることはありませんでした。大きな馬に乗ったり、豪華な服を着たり、強い剣を持ったりすることはありませんでした。イエス様は、何も持たずに子どものロバに乗っていました。ロバとは、馬よりも小さくて荷物を運んでくれる動物です。イエス様は自分を大きく見せることはしませんでした。なぜなら、イエス様の強さは優しさにあったからです。
イエス様は、独りで寂しくしている人たちに優しい言葉をかけたり、病気の人たちに触れて癒したり、ごめんなさいっていう人たちをゆるしたりしました。そして、神様の言うとおりに十字架への道を歩まれました。十字架の出来事を通して、イエス様の強さは、その優しさは、私たちみんなに示されました。私たちが威張らなくても、カッコつけなくても、強く優しく生きられるように。(教会に飾ってある)十字架は、イエス様の強さを、イエス様の優しさを、あらわしているんだよ。
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
旧版(1987年版)32番「ダビデの子ホサナよ」、改訂版82番「ダビデの子ホサナ」。
〈用意するもの〉人数分の保冷剤または氷、タオル
・それぞれ保冷剤を手に持つ。
・冷たさに我慢できなくなったら保冷剤を置く。
・それぞれ感じたことを話してみよう。
そして、十字架にかかられたイエス様の痛みを考えてみよう。
イエス様は、私達の罪の赦しのために十字架にかかってくださったことを覚えて今週を過ごし、新しい命が与えられるイースターを待ちましょう。
・イエス様はへりくだって、お弟子さんたちにも仕えました。足を洗ったり、パンを配ったりもしました。(受難週を覚えて)聖書のどこに書いているか探してみよう。
・棕櫚の葉っぱを知っていますか?(見てみよう、触ってみよう)
・「ホサナ」の意味を教えてもらおう。賛美歌や式文の中に出てくるかな?