神様の愛を感じよう。
3章14節などは、聖書日課の第一の朗読にもなっている旧約聖書民数記4〜9節などを読むと深く理解できます。モーセは杖を持ち上げて救いをもたらし、イエス様は十字架の出来事を通してご自身を高くあげられて救いをもたらします。高学年に向けて、この部分に触れても良いでしょう。また、「世」とは世界のこと。(ヨハネによる福音書では、世はイエス様を憎むものとしても記されます(7:7など参照))。神様はこの世界を良く造られ今もなお愛しておられるということを覚えて、その愛において、イエス・キリストにおいて、私たちが日々歩むことを子どもたちと分かち合えると良いでしょう。
ヨハネ3章16節は、古くから暗唱されて親しまれてきた箇所でもあります。また、『こどもさんびか』改訂版49番(1987年版 こどもさんびか5番)の「かみはそのひとりごを」をはじめ、賛美歌を通しても聖書の言葉を味わうことができます。
今日のイエス様の言葉は、聞いたことがある人がいるかも知れません。覚えたことがあるというお友達もいるでしょう。もう一回読んでみます、よく聞いてね。「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである」。
神様はみんなのことを愛していますとイエス様は言いました。神様はこの世界を良いものとして造ってくださいました。そして今も、世界の造られたものすべてを愛しておられます。つまり、神様はみんなのことがとっても大好きなんだ。どれくらいかな、どれくらいかな。それは、これくらい(両腕を広げる格好)。神様は、みんなのこと一人ひとりを抱きしめて離さないくらいに大好きなんだ、愛しているんだ。そして神様は、本当に私たちのことを抱きしめられるようにイエス様を与えてくださりました。
(両腕を広げた格好で、)見て!この形、何か分かりますか。この形は、十字架の形といっしょだね。イエス様の十字架の出来事を通して、今日、私たちは、神様の愛を受けることができるんだ。嬉しい時も、楽しい時も、落ち込んだ時も、ごめんなさいっていう気持ちの時も、イエス様は私たちの心をぎゅっと抱きしめて安心をくださります。神様の愛を伝えてくださります。私たちが苦しい時でも、神様は大好きな私たちのことを見捨てません。そのことを教えてくださったイエス様の言葉をいつも思い出せると良いですね。神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
旧版(1987年版)5番「神さまは そのひとり子を」、改訂版49番「神さまは そのひとり子を」。
〈用意するもの〉風船、折り紙、セロテープ、紐
・ふくらませた風船にハート型に切った折り紙をたくさんはりつける。
・風船の結び目に紐をつけて、天井や壁などにハートいっぱいの風船をつるして飾る。
・ハートいっぱいの風船をたくさん飾った空間で、私達をいつも愛して下さっている神様に感謝して、そして神様に愛されている地球上の全てのもののことを想って祈りをささげよう。
(参加者の聖書や教会への親しみの度合いに応じてテーマを選んで、)
・『こどもさんびか』47番に「かみはそのひとりごを」を歌ってみよう
・民数記4〜9節(とその前後)を読んでみよう
・暗唱聖句について語ってみよう(覚えられるなら覚えてみよう)