イエス様の十字架と復活の約束を覚えよう。
この箇所はイエス様の宮清めとも呼ばれます。イエス様は、人々の悪について熱意を持って厳しくいましめられました。ただ、イエス様の行動は、過越祭において定められた通りに礼拝を行おうとしていたユダヤ人たちにとっては、まさに秩序を壊すものでありました。だからユダヤ人たちは、どのようなつもりで自分たちの礼拝を壊すのか、その外的証拠としてのしるし、権威の所在は何かと問いました。イエス様は「この神殿を壊してみよ。三日で建て直してみせる」と言い、イエス様こそが、イエス様の十字架の出来事こそが、神様から与えられたしるしであることを説きました。私たちは、イエス様ご自身が真のいけにえとなってくださったことや捕らわれからの解放を覚えて、悔い改めた心で(打ち砕かれた霊で、心をしずめて)このイエス様の言葉を聞きましょう。
過越祭という宗教的な行事において、人々は巡礼のために遠くから旅をしてエルサレムの神殿へと来ていました。当時、牛や羊、鳩は神殿におけるささげもののために人々に必要なものでした(旧約聖書レビ記1章や3章参照)。また、神殿に収めるお金(税金)はギリシアやローマの貨幣ではなく、ユダヤ教の律法にかなった貨幣に両替する必要がありました。この説明を高学年の子どもたちに向けて加えても良いでしょう。また、その売買や両替では不当な要求の悪も行われていました。イエス様は、既存の秩序と、その悪用を批判しました。
今日の聖書のお話の舞台は神殿です。そこには、お祈りをする人たちがたくさん集まってきていました。商売する人たちもいました。聖書には、牛や羊、鳩も出てきたね。分かったかな。ただイエス様は、この時、神殿にいた人たちを叱りました。ダメだよ!って。
みんなも、きっとお母さんや先生に叱られたことがあると思います。ダメだよって言われると悲しい気持ちになるよね。でも、お母さんや先生たちはみんなことが大好きだから、危ないよとか、間違っているよ、って叱るんだ。
今日のイエス様も同じでした。みんなが大好きだった。でも、この時集まっていた人たちの中には、神様のことよりも自分のことが気になる人もいました。間違った方法でお祈りしようとする人もいました。商売で悪さをする人もいました。だから、イエス様はみんなに伝えました。神様にお祈りするために、このような動物やお金はいらないよ、って。そして、神様はどんな悪さも見ているよ、って。
叱られた人たちは意味が分らなかったのでイエス様に言い返しました。そこで、イエス様は言いました。「この神殿を壊してみよ。三日で建て直してみせる」。これは、イエス様ご自身の体のことをたとえた話でした。イエス様がすべてをささげて神様とみんなをつなげるよ、ということを伝えたかったんだ。その後で、この約束は、本当に守られました。お弟子さんたちは後になってこの言葉を思い出しました。
イエス様は、神様とみんなをつなげてくださいます。お祈りする時に、みんなが神様とお話できるように導いてくださいます。だから、イエス様の言葉を聞こうね。そして、お祈りする時はどうするか知っているかな。心をしずめて、神様の方を向いて、イエス様のお名前を通してお祈りしましょう。
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
旧版(1987年版)55番「手をあわせ 目をとじて」、改訂版17番「手をあわせ 目をとじて」。
どんなに大切な人でも、ずっと一緒にはいられない。けれどイエス様は「天国でまた会えるよ」って言っています。
今日はみんなの大切な人やペットをみんなに紹介してみよう。
〈用意するもの〉紙、ペンや色鉛筆
・紙に自分が紹介したい人やペットの似顔絵、長所、好きなところなどを書く。
・出来上がったらそれぞれ発表する。
絵本「虹の橋-RainbowBridge」葉祥明・絵 佼成出版社
・イエス様の復活って聞いたことある、信じられる?
・エルサレムってどこだろう、神殿ってどこにある、どんな様子だった?
・旧約聖書レビ記1(〜3)章を読んで感想を言い合おう。