2021年2月21日 四旬節第1主日
マコ1:9~15 創9:8~17 1ペト3:18~22

今週の聖句

「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい。」
マルコによる福音書1章15節

ねらい

・聖句で表現される『悔い改め』を考える機会になります。9〜11節に記されたイエスが「洗礼」に与ることと、私たちが受ける「洗礼」の違いを考えましょう。

説教作成のヒント

・イエスは、洗礼を受けてから“霊”に導かれて荒れ野に移動します。避け難い状況でも、救いの成就のために、その道を歩まれます。人々に宣べ伝える“福音”は、楽しいことだけではない事を、考えてもらう機会になると思います。

豆知識

・聖書では「悔い改め」の洗礼と表現されていますが、私たちが受ける洗礼は「キリストの救いがある」ことを信じ、イエスの呼びかけに応えて生きることです。イエスの洗礼に関しては、マタイ福音書の並行箇所(3:13~17)のやりとりが参考になります。

説教

イエスさまは、大人になってから“悔い改めの洗礼”を受けます。この洗礼は、「自分のことばかり考えるのではなく、神さまのことも、他の人のことも考えて過ごします」と決心した人たちが、ヨハネさんから受けていたのと同じです。 おや?イエスさまは、神さまの独り子として生まれ、神さまのことを伝える為に歩む方です。ヨハネさんから“悔い改めの洗礼”を受ける必要はないのでは? イエスさまは、「みんなの前で、神さまのことを信じると約束するのは大切なことです。だから、洗礼を授けてください」といってヨハネさんから洗礼を受けます。

洗礼を受けたら、常に正しい道を歩めるのでしょうか?そのことを確かめる為に、霊に導かれてイエスさまは荒れ野で過ごします。いろいろな誘惑を受けても、神さまを信じる気持ちは揺るぎませんでした。私たちはどうでしょうか。誘惑に負けることもあるでしょう。「イエスさまと同じ歩みは、私たちには無理だ。」「悔い改めても、また罪に落ちるなら、どうでもいいや」と、不安になるかもしれません。そんな不安を持つ私たちに、神さまは促します。「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」と。イエスさまと繋がっていることを、思い出しなさいと。

“後悔”するのではなく、“悔い改め”ましょう。“後悔”は、「悔いて、後ろばかりを見続ける」ことです。“悔い改め”は、「悔いて、そこから一歩踏み出して、新しく歩み始める」ことです。イエスさまが伝えるように、神さまの良い知らせ(福音)そ信じて歩みましょう。

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

旧版(1987年版)137番「きょうだいげんかを」、改訂版15番「きょうだいげんかを」。

やってみよう

☆みことばを探そう

I. 以下の言葉を書いた6枚の紙(カード)を隠しておく。

・時は満ち

・神の国は

・近づいた

・悔い改めて

・福音を

・信じなさい

II. 6枚の紙を集め、順番に並べてみことばを作る。

 ※隠し場所の地図やヒントを作ったり、チーム分けをして競争するのも楽しい。

はなしてみよう

I 洗礼を受けると、全てが綺麗になるのでしょうか?洗礼の後に、罪を犯したらどうなるのか?考えてみましょう。

II あなたにとって、良い知らせ(福音)はなんでしょうか?神様からの良い知らせ(福音)との違いはありますか?